こんばんは
先週の土曜日に、大阪府立弥生文化博物館で12月6日まで開催されている「海をみつめた縄文人-放生津潟とヒスイ海岸-」を見に行きました。
近畿の遺物しか見たことのない私には、北陸の縄文文化がとても新鮮で した。特に、中期の縄文土器の第一印象はものすごいものでした。
縄文土器の見た目は芸術性が高いですが、実際は煮炊きする実用品です。
また、わざわざ加工が難しいヒスイを使って大珠や勾玉を作っているのをみて、縄文人の美に対する強い思いが伝わってきました。
この他に、土器や櫛、釣り針、石錘、石錐、管玉などを通して当時の縄文人の生活ぶりが遺物から見てとることができました。
私が一番注目したものは、甕棺に足を骨折した老人が埋葬されている展示でした。
老人を手当してしている様子が分かり、仲間同士の助け合いが縄文時代にもあったことを示す事例だと思います。
また、この老人は、縄文人の平均寿命を考えるととても長生きだったことに驚きました。
帰りに、博物館の近くにある池上・曽根遺跡を訪れました。
私は、29日の秋季見学会のために、唐古・鍵遺跡を勉強していたこともあって、前々から訪れてみたかった遺跡なので興奮しました。
高橋先生の講義で出てきた、大型建物の独立寄棟柱を実際に見ることができて、より具体的な大きさを体感することができました!
縄文時代と弥生時代を一気に勉強でき、充実した一日でした。
大型建物 |
建物内にて |
匠