2016年12月28日水曜日

2016年、最後の仕事


 こんばんは

 今日は雪が降り、年末に向けて寒さも本格的となりました。

 授業も終わり、今年もお世話になった研究室の年末大掃除をしました。
 棚の上の埃を落とし、床を箒がけして塵を捨て、シンクの水垢を落として今年一年の汚れを綺麗さっぱり落としました。
 普段は箒で掃くだけの床も、タイルを一枚一枚スポンジで磨きました。
 また、研究室だけでなく、遺物を収蔵するために利用している部屋も物をどかして隅々まで、書庫も積もった埃を落として普段利用する部屋を綺麗に掃除しました。
 
タイルを磨いています、若干一名カメラ目線です

遺物を収蔵している部屋を片付けています

大掃除も元気にやりました




 今年一年の反省も込めて研究室を綺麗にすると、とてもすがすがしい気分です。
 来年もみんな元気で活動していけるようにと祈りながら、本年の活動を終えようと思います。

 良いお年を。

 フクマ

2016年12月24日土曜日

踏査に行きました


 こんにちは。

 今日はクリスマスイブなので、ケーキやチキンを食べて過ごしたい気分です!
 街もいつもより賑やかですね。

 さて、昨日は祝日で大学が休みだったため、古墳を探す踏査をしに若狭へ行きました。

 この数年で、測量・発掘調査を行っている藤井岡古墳や藤井岡三昧古墳の周辺がターゲットです。
 3組に分かれて、まだ確認されていない古墳を探しました。

 天候に恵まれず、雨が降るなか山道を歩くのは大変でしたが、出会った地元の方が頑張ってと応援してくださって温かい気持ちになりました。

 この踏査で、周辺の既知の古墳の状況を確認するとともに、新たに古墳らしき高まりをいくつか見つけることが出来ました!
 埴輪はみられませんでしたが、葺石らしき石があるものもありました。

葺石らしき石
手前と奥に並んだ高まり
高まりのある尾根上は眺望が良いです

 今回発見した場所は、今後詳細な調査をする対象となります。
 悪天候で苦労しましたが、成果をあげられて良かったです。

ふじなみ

2016年12月20日火曜日

定例研究会

 こんにちは。

 今回の定例研のテーマは「亀甲形陶棺」です。
 これは、古墳時代後期から終末期にかけて見られた棺形態です。
 分布地域や、地域による形状の違いなどが発表されました。

 現在、20府県で発見されており、全体では八割弱が岡山県、次いで近畿地方で二割弱を占めています。
 美作地方では岡山県内の7割が集中しているそうです。

発表中の様子


陶棺は脚があり、形状が生き物のようで不思議に思いました。
形状のモデルは蚕の幼虫なのではないかという説もあるらしく、非常に興味深い発表でした。


フクマ

2016年12月17日土曜日

1回生と復元作業


 こんにちは。

 昨日は西日本各地で初雪が観測されたそうです!
 私はまだ雪を見ていませんが、いつのまにか吐く息も白くなって、連日とても寒いです。

 2016年もあと2週間となりましたね。
 今年、私達2回生には後輩ができ、夏の測量調査を中心としたさまざまな活動を一緒に行ってきました。
 1回生は段々と作業に慣れて、よく動いてくれるようになってきました。
 私達も先輩として、少しずつレベルアップできているでしょうか。

 さて、先日のブログにもあるように、 現在研究室では埴輪の復元作業をしています。

 埴輪片からもとの形を検討するのはやはり難しく、Qテックスを扱うのも大変ですが、作業はとても楽しいです。
 1回生は初めての埴輪の復元ですが、積極的に考え、作業してくれています。
 皆手先が器用で仕事が丁寧です!
 
 検討や作業の面白さ、遺物の価値をより多くの人に伝える一端を担えるやりがいを、今回の作業を通して感じてもらえたらと思います。

Qテックスを作る1回生
ふじなみ

2016年12月13日火曜日

定例研究会


 こんばんは。
 
 今日の定例研究会のテーマは「富沢遺跡」です。
 「富沢遺跡」は宮城県仙台市に所在する複合遺跡です。
 今回は旧石器時代の湿地跡・野営跡について焦点をあてた発表でした。
 
 野営跡では、石器を製作したと思われている跡が見つかっており、剥片や石核が多く出土しているようです。またピット状遺構というものも見つかっておりますが、明確な目的は分かっていないそうです。
 湿地跡では、絶滅種を含む亜寒帯性針葉樹によって構成された湿地林が存在していたと考えられているそうです。現在でこの湿地林と似通った気候を持つ土地は樺太や北海道北部だそうです。

定例研の様子

 「富沢遺跡」は弥生時代の水田跡や中世〜近世の住居跡も見つかっているので、自分なりにも、調べてみたいと思いました。

 はたなか

2016年12月6日火曜日

定例研究会


 こんばんは。

 今日は定例研究会が行われました。テーマは「施釉陶器」です。

 施釉陶器は陶器の素地にガラス質の溶液を表面に施したものです。

 焼成することで薄い層を形成し、吸水を防ぎ、光沢を帯び、金属含有物によって様々な色が出ることで美しい陶器になります。
 また、風化すると銀化現象がみられ二次的な陶芸芸術とされており、漢代陶器の特徴とされています。

 この施釉陶器は中国の文化の影響を受けていると窺えるものらしいのですが、日本独自の発展をしているそうです。

 私は今までこの分野の勉強をしていないため、きれいな焼き物としか思っていなかったのですが、今回の定例研で含有物はどのような作用で色が付き、どのような経緯で発展していったのかを知りました。
 平安京で需要があったという事もあり、実際に足を運んで学びたくなりました。


定例研究会の様子

フクマ

2016年12月5日月曜日

埴輪復元


 こんばんは。

 12月2日から埴輪の復元をしています。
 私達1回生にとっては、初めての復元で何をしていいかわかりませんでした。先輩の行動をよく見て次に何をするか考えながら作業をしています。
 作業している中で難しかった所は、Qテックスの量と堅さです。Qテックスを率先的に作っていましたが、やはりまだ量と堅さをそのくらいにすればいいのかわかりません。早く量と堅さの具合をわかるようになりたいと思いました。

 復元は予定よりも早く進んでいますが、どの部分にあたるかわからない破片がまだあります。どの部分に当たるかしっかり検討していきたいと思います。

ポン