花園大学 発掘日誌
花園大学考古学研究室のブログです。 日々の活動記録や調査などの情報発信しています‼
2009年9月4日金曜日
現地説明会
写真1
写真2
写真3
写真4
写真5
調査が終わると現地説明会を行います。丸山城址古墳と糠塚古墳の説明を糠塚古墳で合同どぇ行いました。
学生も運営に参加し、受付での資料配布(写真2)、出土した埴輪の解説(写真3)、各トレンチごとの遺構の説明(写真4,5)をしました。
当日は地域住民の方をはじめとして多くの方にお越しいただきました。
今回の調査は1・2回生にとっては初めての現場であり、戸惑いもありました。その経験を生かして今後の活動につなげていきたいと思います。
渡辺
糠塚の発掘調査
写真1
写真2
写真3
糠塚古墳は国指定史跡である上ノ塚古墳、西塚古墳、中塚古墳を含む脇袋古墳内に所在しています。
従来は墳丘の残存状況から円墳であると思われていました。しかし、明治初期の地籍図などから前方後円墳の可能性があり発掘調査を行いました。墳丘の北側と東側に2か所トレンチを設定し調査を行いました。
調査開始当初の写真がないため、進行状況が伝わりにくい点はご了承ください。
掘っていく際には土の変化を見極めながら順番に掘り下げていきます。掘って行く際に埴輪を検出するので、トレンチ内の地区ごとに分けて集めます。また葺石も検出しています。(写真2、3の石)
調査の結果、糠塚古墳は前方部の一部が見つかり(写真3左端)、前方後円墳であることが確認されました。
山上の作業
丸山城址古墳は山の上にあります。
最初に行ったのは付近の三角点に設定されているレベルを移動して、私たちが任意に設置した基準杭上にレベル(標高)をおとすことからでした。
その値を基にしてレベルが同じである点を機械を使いながら探し、いくつか設けた基準杭に据えた平板からの距離を測ります。(写真)
この作業を何度も繰り返しながら落としていった点同士を線で結んだ線が等高線で、地形が分かるようになります。
完成した図面を見ると、戦国時代に丸山城による改変を受けているものの、前方部に石室を持つ前方後円墳であることがわかりました。
夏休みの活動
既に前記事で新聞報道について書かれていますが、花園大学考古学研究室では、8月3日から23日までの期間に調査を行いました。
福井県若狭町所在の糠塚古墳の発掘調査と、同県小浜市所在の丸山城址古墳の測量調査を行いました。
その調査の模様を少しでも皆さんにお伝えできればと思い、ダイジェストではありますが記事を書いていこうと思います。
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