2015年11月30日月曜日

大阪へ行ってきました


 こんばんは

 先週の土曜日に、大阪府立弥生文化博物館で12月6日まで開催されている「海をみつめた縄文人-放生津潟とヒスイ海岸-」を見に行きました。

 近畿の遺物しか見たことのない私には、北陸の縄文文化がとても新鮮で した。特に、中期の縄文土器の第一印象はものすごいものでした。
 縄文土器の見た目は芸術性が高いですが、実際は煮炊きする実用品です。
 また、わざわざ加工が難しいヒスイを使って大珠や勾玉を作っているのをみて、縄文人の美に対する強い思いが伝わってきました。
 この他に、土器や櫛、釣り針、石錘、石錐、管玉などを通して当時の縄文人の生活ぶりが遺物から見てとることができました。
 
 私が一番注目したものは、甕棺に足を骨折した老人が埋葬されている展示でした。
 老人を手当してしている様子が分かり、仲間同士の助け合いが縄文時代にもあったことを示す事例だと思います。
 また、この老人は、縄文人の平均寿命を考えるととても長生きだったことに驚きました。
 
 帰りに、博物館の近くにある池上・曽根遺跡を訪れました。
 私は、29日の秋季見学会のために、唐古・鍵遺跡を勉強していたこともあって、前々から訪れてみたかった遺跡なので興奮しました。
 高橋先生の講義で出てきた、大型建物の独立寄棟柱を実際に見ることができて、より具体的な大きさを体感することができました!

 縄文時代と弥生時代を一気に勉強でき、充実した一日でした。

大型建物

建物内にて

 匠

2015年11月27日金曜日

片づけ!!


 こんばんは!!

 今日は研究室の棚の片づけをしました。棚の空きが少なくなり、全国各地からいただいている報告書を置く場所が無くなってきました。

 整理整頓して色んな報告書をすぐ読めるようにしたいです。

 整理しているとワープロやフロッピーディスクなど、古い物が色々と出てきてびっくりしました。二つとも初めて見たものだったので『これはどうやって使うものなんだろう』『今までこれが研究室で使われていたんだな』と感動しました。

 水拭きしたので乾いたら早速、報告書を置きたいと思います。

片づけた後の棚
 アトム

2015年11月24日火曜日

1回生、初めての定例研究会


 こんばんは

 今日は定例研究会だったのですが、初めての取り組みで、今回は1回生に発表してもらいました。次週以降もしばらくは1回生のターンになります。

  「弥生時代の鏡」というテーマで、凹面鏡と凸面鏡との使用法の違いや多鈕文鏡のこと、北部九州と関西での出土場所の違いなどを発表してもらいました。

 1回生から発表というのは、2回生の時にあまり経験できていなかった私からすると、無理させすぎているような気がしなくもないです。
 ですが、経験がないより少しでも何かやっていた方が自分の力にはなるので、頑張ってほしいと思います。

発表中

 私は先輩として、アドバイスしたり相談に乗ったりするなど、発表がスムーズに行なえるようサポートしていきたいと思います。

うら

2015年11月19日木曜日

朗報です!


 こんばんは

 今日は朗報があります!
 花園大学考古学研究室が、約8年にわたって、整理に携わってきた向山1号墳の報告書が、やっと届きました!!!

 私たち3回生も1回生の時から、整理作業に参加させていただいていたので、出来あがった報告書を手にした時は感動しました。

 多くの人々の手によって刊行された報告書は、どこにも負けないくらい立派なものになっております!ぜひ、皆様にも見ていただきたい代物です。

 これからも、考古学研究室は自信を持って活動していきたいと思います!

若狭 向山1号墳報告書!


小林

 

2015年11月11日水曜日

藤井岡古墳埴輪実測!!

 
 お久しぶりです。アトムです。

 今日から夏休み藤井岡古墳で発掘した埴輪の実測図を描きはじめました。

 私達は、前期の考古学実習で須恵器の実測図を描いているのですが、実測の手順を覚えているか不安でした。しかし、先輩方に指示を受けながら、頑張って描いています。
 
 この実測図が、報告書に載ると思ったら責任感を感じるとともに凄くワクワクしてきます!

 責任を持って最後までやりとげたいです!!

円筒埴輪実測風景

 アトム

2015年11月6日金曜日

in 富山、新潟

 こんにちは
 つい先日、富山と新潟の遺跡を巡ってきましたので、そのもようをお伝えしたいと思います。
 初の新潟県ということで楽しみにしていましたが、 車の長距離移動で若干疲れ気味になってしまいました。

まずはじめに訪れたのは、王塚古墳と勅使塚古墳です。

 王塚古墳は、標高130mの羽根丘陵の尾根に位置しており、昭和23年に越中を代表する古墳として、国の史跡に指定されました。勅使塚古墳と同様に古墳時代前期に婦負地域を治めていた首長と推測されています。

王塚古墳

 勅使塚古墳は、婦負平野を一望できる場所にあり、県内最古の前方後方墳です。谷を挟んで北方約500mに、先ほどの王塚古墳があります。遺物としては、3世紀末の土器が出土しています。

勅使塚古墳をバックに

 次に糸魚川市にある、親不知の海岸を訪れました。
 糸魚川市は縄文時代のヒスイの原産地で、縄文時代の人々はヒスイに「不老不死」や「生命の再生」をたくしたそうです。
 また、翡翠ふるさと館にも行き、天然記念物に指定されている重量102トンのヒスイに驚きました。
 
親不知の海岸


 さらに、寺地遺跡にも行きました。この遺跡は、姫川と青海川の両口にはさまれ、日本海に挟まれた低丘陵の先端部に営まれた縄文中期と晩期の集落跡です。
 また、国の史跡に指定されており、遺物としては、ヒスイや巨木柱が出土しており、ヒスイの玉製作の実態や特殊な祭祀の形態をうかがうことのできる遺跡でもあります。

寺地遺跡

 そして、最後に長者ヶ原考古館を訪れました。
 はじめに長者ヶ原遺跡や発掘の様子の映像を鑑賞しました。そして常設展示室で土器や集落の暮らしなどを見ました。

長者ヶ原考古館 入口から


 今まで、個人では遺跡や古墳巡りをしてきていなかった為、教科書や本の中の情報でしか知りませんでした。しかし、初めて新潟県にも行くことができ勉強にもなりました。まだまだ学ぶことはつきませんが、一つでも自分のものにできるよう頑張っていきます。

さかもと

2015年11月2日月曜日

甲冑形埴輪 形完成


 こんばんは!

 今年の藤井岡古墳の発掘調査で出土した甲冑形埴輪の形が完成しました。

甲冑形埴輪

 今回の復元は、余り関わることができませんでした。久しぶりに復元されている甲冑形埴輪を見ると、発掘中では想像することができなかった大きさや形なので、すごく感動しています。

 まだ、色塗りや実測の作業が残っていますが、形が完成したことは嬉しいです。実測を行なってから色を塗る作業を行なう予定なので、この作業はできるだけ関わりたいと思っています。

 また、秋季見学会のレジュメ締め切りや定例研究会の発表もあるので、しっかりと勉強していきたいです。

もりした