2015年3月17日火曜日

ゼミ旅行 in 群馬 2日目


 2日目 3月13日(金) 

 最初の目的地は歴史の教科書に必ず出てくる岩宿遺跡です。
 関東ローム層の中から多数の石器が発見された事により、日本にはないと言われていた旧石器時代の存在が証明されました。

岩宿遺跡
岩宿遺跡発見者の相沢さんの銅像と

 遺跡の近くには、岩宿ドームと呼ばれる遺構保護観察施設や、岩宿博物館があります。岩宿時代(旧石器時代)に的を絞り展示がされています。岩宿時代文化の発見、人類の時代と環境などコーナー展示がされています。

岩宿博物館

 実際に剥ぎ取られた土層断面を見て、2m以上の火山灰や軽石の厚い層があるというのに驚きました。まだ掘られていないだけで、地中にはまだ見たこともない遺跡があるのではないかと思うととてもわくわくします。

 次に赤掘歴史民俗資料館を訪れました。ここでは旧石器から奈良時代までの埋蔵文化財資料、それから民俗資料の展示がされています。 特大サイズの馬形埴輪が印象的でした。
 また、次に訪れる赤掘茶臼山古墳出土の家形埴輪と類似する釜ノ口古墳出土の家形埴輪を間近で見学させてもらうことができました。

 その足で赤掘茶臼山古墳へ向かいます。ここからは様々な形象埴輪が出土して いますが、その中でも埋葬施設上で出土した8基の家形埴輪は、当時の豪族の館の姿を考える上で重要な資料であるとされています。現在では、 大きな高まりとしか見られず、非常に残念でした。

 次に大室古墳群へ向かいました。
前二子古墳、中二子古墳、後二子古墳などの大きな前方後円墳がすぐ目に飛び込んできます。

 前二子古墳の石室がとても印象的でした。入ると羨道がとても長く、他の古墳では見たことがなかったため大変驚きました。石室奥は柵で仕切られ、副葬品が復元配置されていました。床面には凝灰岩が敷かれ、ベンガラが塗られているようでした。

前二子古墳

 古墳群のある公園内に、大室はにわ館があります。大室はにわ館の外観が土蔵で驚きました。その中には、埴輪そのものと、市民ボランティアによる複製品が展示されています。2階大室古墳群の3Dの大室古墳群の紹介映像を見ました。特に石室の中からの映像が、飛び出して見えるのが驚きました!!

 次に訪れたのはこのゼミ旅行のメインとも言える金井東裏遺跡です。
 遺構は埋め戻されていますがこの遺跡から火山灰に埋もれた状態で出土した甲を着た古墳人のレプリカは渋川市埋蔵文化財センターと群馬県埋蔵文化財事業団で見てきました。それぞれ、渋川市では発見された当初の状態と、群馬県埋蔵文化財事業団では甲を外し肋骨や背骨などが観察できる状態のものを見ました。

発見当初の甲を着た古墳人(レプリカ)
詳細な調査後、内部が判明した古墳人(レプリカ)

 金井東裏遺跡の近くの金井下新田遺跡の発掘現場を訪れました。そこでは大型の竪穴建物遺構やカマド跡などを事業団の方に説明をしていただきながら見学させていただきました。
 
 特に印象的だったのは、6世紀の榛名山二ッ岳の噴火の際の古墳人の避難する状況です。非難する足跡の状況、馬を引いた古墳人が避難の列から別の方向に進んでいる状況、古墳人は火山灰が降る中、走らず歩いている状況が出土した足跡から読み取ることができることに驚きました。

 下新田遺跡を見学した後に県の事業団へ行き金井東裏遺跡から出土した玉類や土器を実際に見ることができました。

 こうして2日目は終わりました。明日は3日目を紹介します!!

うら

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