2015年3月18日水曜日

ゼミ旅行 in 群馬 最終日


 3月14日(土) 晴天
 
 群馬ゼミ旅行もいよいよ最終日。
ホテルでささっと朝食を食べ、荷物をまとめて高崎駅へと向かいます。

 JR八高線で群馬藤岡駅まで行き、そこからバスに乗り換え、最初の目的地である白石古墳群へ。古墳群の入口には、古墳群や周辺の遺跡の概要をパネル展示した建物がありました。

目の前には七輿山古墳

 建物を後にして、目の前にどーんと存在している七輿山古墳へ。
 6世紀初頭に築造された前方後円墳で、墳長145m、外堀などをトータル含めた全長は257mを測り、東日本最大級の大きさを誇ります。3段の段築ははっきりと確認することができました。墳丘には、桜の木と思われる樹木がところどころにあり、春には薄ピンクに染まり、さぞかしきれいなんだろうなと思いました。

七輿山古墳 墳丘




 その後、10分ほど北に歩いて本日の目玉である伊勢塚古墳へ。

古墳近景

  昭和62年の調査で不正八角形墳と確認され、石室の石積に特徴がある有名な古墳です。

模様積みの玄室側壁


















 

 石室は開口しているので、石室内に入って観察するすることができます。
玄室は天井にむかって若干の曲線を描く胴張りプランで、珪岩質の転石を中心に片岩製の棒状の石を配する模様積みといわれる独特な石積み技法を施しています。
 図録などで模様積みは見ていましたが、実際に見ることができ、ただただ感動しました。
古墳時代の当時の人々の石室構築技術の高さを改めて思い知りました。

そして、白石稲荷山古墳へと歩きます。
古墳を目の前にして思ったことは後円部が高いこと。前方部が3、4mしかないためか、ぱっと見た感じは円墳に思えました。

白石稲荷山古墳へ

  全長170mを越える5世紀前半に築造された前方後円墳で、2ヶ所の礫郭が見つかりました。それぞれには多くの副葬品が納められており、東京国立博物館に所蔵されています。

 次に藤岡歴史館に向かいました。ここでは、白石古墳群出土遺物を中心に藤岡市内の考古遺物が展示されています。縄文土器や土偶が数多く展示されており、縄文時代の群馬を知ることができました。

 
見学中
最後に訪れたのは、日本三碑に数えられる多胡碑と多胡碑記念館です。多胡碑は711年建碑とされる建郡碑で、碑文は上野国にあてられた公文書をアレンジしたものとみられています。

多胡碑 正面

 多胡碑はコンクリートの建物内で、雨風の被害を受けないよう保護されています。東西南北、ガラス窓となっており、各方向から観察することができます。年に一度建物の中に入ることがきますが、今回は入ることができませんでした。機会があればその時期にもう一度訪れてみたいです。

 多胡碑記念館では、古代多胡郡に関連した考古資料や多胡碑の書風に通じる中国の石刻の拓本などを展示していてありました。特に印象的だったのは、多胡碑のレプリカです。ガラス越しでは見にくかった文字が読むことができ、コンクリートで囲まれていたため見えなかった下の部分がどうなっていたかも知ることができました。

多胡碑記念館見学中

 今回のゼミ旅行では数多くの遺跡を見て回り、多くの刺激を受けました。また、各地で案内をしていただいた方々に感謝の気持ちでいっぱいです。多くの知識を吸収してきたので今後の勉強に活かしていきたいと思います!


あいぼん・おがわ

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