2010年9月14日火曜日

若狭最古の前方後円墳か 小浜・九花峰古墳、花園大調査

約一年ぶりの投稿になります。このブログは元々、新校舎建設のための発掘調査の記録としてスタートしたものなので、その発掘が終わった今、このブログもまた過去の記録を残すためだけのものだったりもするのですが、昨年の今頃、
という投稿がありましたので、その後日談となるニュースをご紹介したいと思います。
上の投稿に続く、福井県での古墳調査ですが、大きな発見があったようです。
福井県小浜市遠敷の「九花峰(きゅうかほう)古墳」(全長約45メートル)が若狭地方最古の前方後円墳である可能性が高いことが、花園大(京都市)考古学研究室の調査で分かった。これまで若狭と大和政権とのかかわりを示す前方後円墳は5世紀以降のものしか見つかっていなかったが、九花峰古墳はその形状から4世紀後半の造営とみられる。調査に当たった同研究室の高橋克壽教授は「(大和政権に食料を献上していた)御食国若狭の幕開けがこれまでより40~50年さかのぼることが推測できる発見だ」としている。
すばらしいですね。行政の方も「とても貴重な古墳であり、若狭町の古墳群と一体で保存、活用を考えていく必要がある」と述べているそうで、今後もしばらく高橋親分チームの仕事は続きそうです。