2017年11月29日水曜日

一回生初の定例研


 こんばんは
 近頃気温の寒暖差が激しいので、風邪を引かないようにこまめに手洗いうがいをしましょう。

 さて、昨日は、週に一度の定例研がありました。今回は、初めての一回生の発表で、お題は、『遮光器土偶』でした。
 遮光器土偶の変遷や出土地域などを発表してもらいました。

 昨年私も一回生のときに初めての定例研を経験していましたが、今年の一回生は質問にもしっかり応答できていて、よくできていると思いました。これからもこの調子で頑張っていってほしいです。


初めての一回生の定例研


  ポン

2017年11月25日土曜日

明日は秋季見学会!!


 こんにちは。
 研究室では、昨日の作業の続きとして埴輪の復元兼補強を行っております。

 さて、明日は秋季見学会があります。今回は、奈良市です!!

 奈良市には、近畿5大古墳群の1つである佐紀古墳群をはじめ平城京や興福寺、東大寺など有名な場所がたくさんあります。 今回は、主に佐紀古墳群や平城宮を訪れます。

  今回の見学会は、1回生が場所や行程を考えてくれました。1回生にとっては、初めての経験であり、悪戦苦闘していました。しかし、みんなで協力して何とかやり遂げてくれました。先輩として、とても嬉しいことです。

  見学会の様子は、随時ツイッターに投稿する予定です。楽しみにしていて下さい!!
 また後日、ブログにて見学会の感想を書きます。こちらもぜひご覧下さい!!
見学会の「しおり」

2017年11月24日金曜日

石冠


 こんばんは。
 第5回の定例研では、石冠というテーマでした。

 石冠というのは縄文時代の呪術の道具とされているといわれています。明治以降の研究だと呪術などの祭祀行為に使われた道具とみなされたようで、実用的見解だとしだいに呪術道具として変質したとのことです。

 出土場所としては、岐阜を中心に東側に広がっています。

 形としては、斧のような形、頭部に球体のような形が存在します。

 石冠のほかにも土冠が出土されており、特徴は全体がずんぐりし、目立った装飾がされてなく、個体がすくない遺物です。

 石冠というのを知って、古代の日本は主に祭祀を行なって、自然とともに生活をしていたのかなと思いました。

 もうすぐ1回生の定例研が始まるので、僕も頑張りたいと思います。
 
研究会の様子
 
コウヘイ

2017年11月23日木曜日

埴輪復元スタート


 こんばんは。
 今朝は風が強く、とても寒かったですね。朝起きるのがとても大変になってきました。

 さて、今日は夏休みに発掘した福井県若狭町脇袋丸山古墳の出土埴輪の復元作業を行っています。今回は鰭付円筒埴輪や囲形埴輪など珍しい埴輪が出土しましたが、完全復元をせず、補強程度に留めておこうと思っています。ただ、1つの円筒埴輪だけまわすことができるので、それだけは残っている部分だけ完全に復元します。
 
1回生埴輪復元中
この復元作業ではキューテックスという粉状のものを使います。これは水を入れることによって徐々に固まり始め、埴輪と埴輪の隙間の間に入れることで補強することができるものです。これまで、キューテックスを使って考古学研究室ではさまざまな埴輪を復元してきました。とても万能なものです。

 これから、報告書刊行のためにやることがたくさんあります。作業は1回生も協力してくれるので、みんなで力を合わせて整理や研究を進めていきたいと思います。これからの動向もぜひ楽しみにしていてください。

小 林

2017年11月18日土曜日

11/19オープンキャンパス

 こんばんは!
 今週は半ばからぐっと寒くなりましたね。朝は息が白くなるほどの時もありました。 

 明日19日はオープンキャンパスです!

 今回は、直心館3階305の考古学研究室にて、考古学体験を行います。
 考古学のことや、研究室の活動紹介もしますよ!

 考古学に興味がある方も、考古学ってどんな事をするんだろう?と思っている方も大歓迎です!
 気軽にのぞいてみてくださいね。

 明日は今日よりも気温が下がるようですが、研究室は暖かくしております!

 埴輪や土器など、本物の遺物に触れられる機会なので、気になる方はぜひお越しくださいませ。
 お待ちしてます!

考古研のさまざまな活動

ふじなみ

2017年11月15日水曜日

定例研究会 縄文時代の舟

  こんにちは。
 
 昨日、第4回目の定例研究会が行われました。
 今回のテーマは「縄文時代の舟」でした。

 一本の木から作り出された丸木舟から舟の歴史が始まり、
その後弥生時代に丸木舟の側面に板を取り付けた準構造船ができます。

 準構造船には二種類あります。
一つ目は二体成形船と呼ばれます。
前後に波除の竪板と側面に板を丸木舟の内側に取り付けた船です。
二つ目は一体成形船と呼ばれます。
底を深くし、竪板の代わりに丸棒を用いた船です。
また、構造船という複数の厚板材を組み合わせて作る大型の船ができました。

私は準構造船というものを知らなかったので、新たに知ることができて良かったです。

発表の様子

今後は博物館で古代の舟を見た時はよく見ていきたいと思いました。
                                                      ナカムラ

2017年11月11日土曜日

考古学実習です


 こんにちは!11月に入ってから本格的な冬がやってきましたね
 寒さに負けず頑張っていきましょう!

 話は変わりまして、今回の考古学実習は石器の実測の練習でした。

 昨年度は須恵器をつかって練習していたそうですが、今年は石器です。

 私の選んだ石器は打製石斧、同じく研究室員の方は有舌尖頭器を選びました。実測は練習したことがありますがまだまだ自信はありません
 ですが、大好きな石器を実測できると思うとわくわくして少しばかり興奮していました。
 
 打製石斧の表面を観察すると、面が様々な方向にはがれていることがわかり、より細かく見るとどの位置からどの順番ではがれていったのかがわかりやはり石器の奥深さはまだまだ底が見えないものであると再認識しました。

 今回の講義の間に実測図は完成せず、次回に持ち越すこととなりました。
 次回は完成したものを掲載できるように頑張ります!

 フクマ

2017年11月1日水曜日

弥生・古墳集落のモノ作り~同志社大学今出川キャンパス~



 こんにちは。
 今日は、同志社大学今出川キャンパスで行われている「弥生・古墳集落とモノ作り」の企画展に行ってきました。
 この企画展では、京都盆地・淀川流域の弥生・古墳時代の集落で行われた鉄器、青銅器生産の遺物をみることができます。
 私は弥生・古墳時代の鉄器に興味があるので、行ってみたかった展示のひとつです。
 
 集落ごとの技術の差や首長墓と鉄器生産の関係といったことを学べました。
 また、鉄器生産は古墳時代前期には、ムラの生産が盛んでないのに弥生時代に比べ、鉄器の副葬が多いこと、といった今後勉強していく中で注目するところが増えたました。

 復元された鍛冶炉の展示など実際の作業風景がイメージできる展示になっています。お時間がある方は、ぜひ足を運んでみて下さい。


アトム

定例研究会

 こんにちは。
 昨日、第3回目の定例研究会が行われました。
 今回のテーマは「直弧文」でした。

 直弧文とは石棺や埴輪などに彫られた幾何学的な模様のことです。
 模様には丸っぽいものや角ばったもの、また、両方を組み合わせて作られたものと様々な組み合わせがありました。
 今まで模様に注目したことがなかったので他にどのような模様があるのか興味が出てきました。

発表の様子

 これからは、博物館に行った際に土器などに彫られた模様にも注目していきたいと思います。
ナカイ

2017年10月19日木曜日

近つ飛鳥に行ってきました!


こんばんは。

今回は日曜日、ツイッターにて報告した近つ飛鳥についてです

近つ飛鳥に行った目的は、 平成29年度秋季特別展 「古墳出現期の筑紫・吉備・畿内―2・3世紀の社会と経済―」 を見に行くことです。

 実はわたくし初めて近つ飛鳥に行ったのですが、常設展示も綺麗で見ごたえがあります。
常設展示の中で特に感動したのは順路に沿って置かれた円筒埴輪です。
 
 調整があまり見られない、透かし孔の大きさなど並べてみるとよく分かって気持ちがいいですね
巨大なジオラマもよくよく観察してみると1cmもないような円筒埴輪に透かし孔があるんですね、すごいこだわりです。

 続いて特別展示です。朝鮮半島系の土器や素材と思われる棒状銅製品、専門性を一切排除した感想を述べるなら、展示されていた遺物のほとんどがかわいい!もちろんだめですがすべすべ撫でまわしたいですね。

 充実感ある素敵な特別展でした。今回の特別展は11月26日まで開催されています。
 皆さんも行ってみてはいかがですか?


広くて清潔な内装ですね

画面中央奥の模型、びっくりするほど細かいです

 
 今回学んだことは今後の活動に生かしていきますよ!これからも頑張ります。

フクマ

2017年10月18日水曜日

定例研究会


 こんにちは。
 昨日、第2回目の定例研究会が行われました。
 今回のテーマは「青竜刀形石器」でした。

 青竜刀形石器とは、縄文時代中期から後期にかけて東北北部から渡島半島を中心に出土した石器で、その形が中国の青竜刀に似ていることから名づけられたそうです。

 青竜刀形石器は、刃部が分厚く背の部分が薄く作られていて手斧のような印象を受けました。また中期は刃部が幅広いのですが、後期のものは刃部の幅が狭くなっており刃の基部に小さな突起がついていました。
 
 鮭鱒漁や祭祀の道具として用いられたと考えられているそうですが、自分は何かを潰すための道具にも思えました。
 西日本では出土せず、東北方面のみなので新鮮な気持ちで学ぶことができました。

発表の様子

 後期の定例研究会は自分たち1回生も発表をするので、より考古の知識を深めていきたいです。

アダチ

2017年10月13日金曜日

考古学実習! 拓本作業


 こんばんは!

 最近は昼夜の温度差が激しく、体調を崩しやすいです。気を付けていきましょう

 今回は古銭を使った拓本の練習を行いました!

 普段はオープンキャンパスなどで体験することもできる拓本作業ですが、自分たちで学ぶとなると難しいです。

 今回は水を吹きかけて行う湿拓という方法で拓本の練習しました。
 初挑戦の受講者もいて、我々は大苦戦。
 水のつけすぎ、力の入れすぎ、墨のつけすぎ、もっと練習しなければいけないですね。

私の拓影です、もっと練習がひつようですね

こちらは別の研究室員のものです


 
  もう10月も半ば、これからも精進していきます。

フクマ

 

 

2017年10月11日水曜日

後期 第1回定例研究会!!


 こんばんは。
 昨日、後期の第1回目の定例研究会を行いました。

 第1回目の発表は「考古学からみた豪族居館」でした。

 考古学では、豪族の姿を想像することは難しいですが、遺構から当時の豪族が暮らしていた建物や生活風景を想像することができます。

 豪族居館の土台となる盛り土や石垣が、古墳に使われている技術と似ていることから、古墳造りを経験した人たちが関わっていたと言われています。また、 極楽寺ヒビキ遺跡の柱穴の一部には、板状の柱が用いられており、家形埴輪にもその表現がされています。

 初めて知ることがたくさんあり、自分の知識不足を痛感しました。今後は、もっと幅広く手を出していきたいと思います。

発表中
匠 

2017年10月9日月曜日

国宝展&「火焔型土器と西の縄文」!!


 こんばんは。
 寒い日が続いていましたが、昨日明日は半袖で過ごせるほどの暑さでした。不安定な気温ですが、体調にはお気をつけ下さい。

 さて、7日に、京都国立博物館で開催されております「国宝展」を見に行きました。この特別展は、「国宝」という名が生まれてから、120周年を記念して開催された特別展です。

 名のとおり、全国各地の各ジャンルの国宝が展示されています。 どれも魅力的なものばかりでしたが、そのなかでも私は、縄文の女神・縄文のビーナス・仮面の女神と呼ばれる縄文時代の土偶を主な目的として見に行きました。

 土偶たちは、図録でしか見たことがなかったため実物を見たときには、その美しさに圧倒され、縄文土偶の最高傑作と言われる理由が分かりました。また、縄文のビーナスには胎土中に金雲母が含まれていたため、キラキラと輝き高級感がありました。実物を見ることによって、そのもの自身の特徴を目で見て感じることができました。

 国宝展はⅠ~Ⅳ期の期間に分かれており、各期間で展示されているものが違います。そのため、別の期間にまた国宝展へ行きたいと思っています。その感想もブログに投稿しますので、ぜひ楽しみにしていてください。

 
国宝展のポスター






 8日には、京都大学総合博物館で開催されている特別展「火焔型土器と西の縄文」 を見に行きました。

 火焔型土器は、新潟県信濃川流域に分布しており、燃え盛る炎をイメージしたと言われている土器です。

 この展示には、新潟県十日町市の笹山遺跡から出土した国宝の火焔型土器が展示されていました。 ほかにも、西日本の縄文土器をみることができ、同時期に属している西と東の縄文土器の形や文様の違いを比較することができました。

 東日本の縄文文化の豪華さに感動し、一度、自分の足で新潟県をはじめとする東日本の縄文文化を見に行きたいと思いました。そして、私の興味のある西日本の縄文時代との比較をより深くできたらいいなと思います。




2017年10月6日金曜日

お久しぶりです


 こんにちは

 お久しぶりです、前回の更新か間があいてしまい申し訳ありません。
 9月のあいだには発掘調査の埋戻しや整理作業が重なり、ブログの更新ができませんでした。

 発掘調査も終わり、いま私たちは脇袋丸山塚古墳から発掘された埴輪の接合作業をしています。

 赤い埴輪と白い埴輪がみつかり、接合作業が進んでいくと形象埴輪の形が見えてきました。

接合できたものたち

どんな埴輪に復元できるかな?

ぐるりと一周できました!


 様々な時代の姿を見せるこの脇袋丸山塚古墳、ここで出土したこの遺物たちを研究していくことに喜びを感じながら作業をしています。

 これからどんな報告ができるのか私も楽しみです、頑張るぞ!

 フクマ
 

 

2017年9月15日金曜日

現説ありがとうございました!


 こんにちは。
 京都も秋らしい気温になりつつあります。
 更新が滞りがちですみません。

 9月10日 (日)は脇袋丸山塚古墳の現地説明会でした。
 地域の方に加え、他県からも多くの方がいらしてくださいました!

 今回検出された国内に例のない特殊な遺構や、畿内との関わりを示す出土埴輪を、無事お披露目することができました。

 各調査区や出土遺物の説明は学生が担いましたが、鋭い質問にたじろぐ場面もありました。
 古墳のことをよく知っている方、知らない方、老若男女すべての方に伝わるよう説明するのが大変でした。
 拙い説明でもとてもよく聞いていただけたので、遺跡の価値は十分伝えることができたと思います。

くびれ部トレンチ
特殊遺構トレンチ
後円部トレンチ
出土遺物

 また、今回の調査では、地域の方々に大変お世話になりました。
 説明会にいらした皆さんに喜んでいただける調査ができて、とても良かったと思います。

 発掘調査を終え、今は大学にて整理作業を行っています。
 バラバラの埴輪がくっついていくとわくわくしますね。

 整理作業の様子もこれから随時お伝えしていきますので、よろしくお願いします!

ふじなみ

2017年9月8日金曜日

脇袋丸山塚古墳 現地説明会のお知らせ


 こんばんは。
 更新が滞っておりすみません。
 ここ数日では現場での作業と並行して、埴輪の接合作業も進めています。

 さて、このたび私達が行なっている脇袋丸山塚古墳の発掘調査にて得られた成果について、現地説明会を開きます。

 現在、資料作りも頑張っています!

 説明会の詳細は以下の通りです。

【場所】脇袋丸山塚古墳
    福井県三方上中郡若狭町瓜生

    JR小浜線上中駅から徒歩約30分
    JRバス若江線(瓜生経由)ふるさと公園から徒歩約10分

【日時】9月10日(日)
    ①10:00〜12:00
    ②13:30〜15:30(予定)

 本墳が所在する脇袋は、古代の交通の要衝である若狭の「王家の谷」と称されるところで、考古学上極めて重要な地域です。

 脇袋丸山塚古墳は、脇袋古墳群で初の大型帆立貝式古墳で、他地域との関わりが考えられており、今回の調査では、若狭地域の対外交渉を考える上で貴重な成果がありました。

 ぜひ皆様お誘い合わせの上、お越しくださいませ。

 なお、藪の中での調査のため、長そでの着用をお願い致します。

2017年8月31日木曜日

発掘調査18日目

  こんばんは。8月も今日で最終日です。
  昨日から若狭町は気温が30℃をきり、だいぶ涼しくなりました。非常に作業しやすいです。

  私が現在担当している後円部の調査区では図面作業も進んでいます。

  2年ぶりに墳丘斜面の立面図を作図しました。
 イメージと現実が結びつかずに苦戦した場面もありましたが、何とか描き切ることができました。

  明日も調査です。最後までやりきり、悔いのない調査を心がけます!

アトム

2017年8月28日月曜日

発掘16日目


 こんばんは〜!
 昨日はお休みだったので日頃の疲れをしっかりと癒し、今日は1日ぶりの作業となりました。

 今日僕は全ての調査区で作業に参加しましたが、各調査区で勝手が違うので少し混乱してしまいました。

 毎日大変なことも多いですが道具の使い方やモノの見方を覚えながら作業できて楽しい日々を送っています。

                                                ナカイ

2017年8月25日金曜日

発掘調査14日目

 こんばんは
 今日は天気が下り坂だったので、風がよく吹いて作業中は快適でした。
 8月もあと少しで終わってしまいますね。

 脇袋丸山塚古墳での発掘調査は14日目となりました。

 遺構を囲み、みんなでウンウン唸っているこの頃です。
 写真撮影や図化といった作業も多くなってきました。

 作業の流れは多少わかるようになったものの、未だ図面には慣れられておらず口惜しいです。
 もう少しスピードアップできるよう精進したいです。

 Twitterやブログの更新が滞り気味ですみません。
 現在ブログに写真を載せられる環境でないので、Twitterを積極的に更新できるよう頑張ります!

ふじなみ

2017年8月22日火曜日

発掘調査11日目


 こんばんは。
 今日は夕方から急に雨が降ってきました。
 降りだす前に作業を終了したので、機械類が雨に濡れずよかったです。

 今日で発掘調査11日目です。
 数組の方が見学にいらっしゃいました。

 私は、説明があまり得意ではないため、相手にわかりやすく伝えられる自信がありませんが、今日は遺跡や自分が担当する調査区についてを、なんとか説明することができました。
 まだまだ勉強不足な面があるので、しっかりとした説明ができるよう勉強していきたいと思います。

ポン

2017年8月21日月曜日

発掘調査10日目


今日は日が強く照っていて、とても暑いなかの調査でした。

さて、今日の調査は図面の作成作業として、図面の確認とトレンチ内に等高線とレベルを落としました。

私は初めて1つのトレンチの平面図を担当しました。遺構と向き合って自分の手で図面を描くことの責任感を強く感じました。
この気持ちを大切にして、今後の調査も行なっていきたいです。

2017年8月20日日曜日

発掘調査9日目


 こんばんは、今日も若狭は晴れていてとても過ごしやすかったです。古墳の墳頂は降りているときより風通しがいいのかとても涼しく感じました。

 さて、今回の発掘は遺物の取り上げ作業や遺構の実測を主にやっていきました。実測は遺構が複雑な分、頭を悩ませ作業が止まってしまうことがありましたが、なんとか描き終えることができました。

 私は写真撮影や遺構との向き合いかたを先生から日々教えてもらっています。作戦を考えながら作業をしていくのはなかなか慣れない作業です。それでも、自分の力と同じトレンチの仲間たちの知恵を使って今担当している遺構を掘りあげていけるように観察を怠らず進めていきたいです。

           小林

オープンキャンパス


 こんばんは

 立秋とは名ばかりの猛暑が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
 お盆休みが終わり、少しは気温が下がるかなと期待していました。
 
 そう上手くはいきませんね。

 そんな中、研究室は福井県・脇袋丸山塚古墳の発掘調査に精励しています。このブログとTwitter
 で発掘調査の状況を随時、発信しております。ぜひ、ご覧ください。
 
 さて、本日は8月5・6日に続きオープンキャンパスの日でした。お暑い中、ご足労頂きありがとうございました。
  前回のオープンキャンパスで、古銭の拓本を体験した方が再度お越しくださり、今回は古鏡をやってみたいとのことで、方格規矩四神鏡(複製品)の拓本を体験してもらいました。

 苦戦しながらも楽しそうに取り組んでいる姿、出来上がった拓本を見て感慨に浸る姿が、嬉しく少し懐かしくも感じました。

 次回の オープンキャンパスは9月23日(土・秋分の日)です。お楽しみに!

さかもと

2017年8月18日金曜日

脇丸発掘7日目


 こんばんは

 今日は発掘調査7日目でした。
 2つの調査区では、それぞれ写真撮影まで終わらせることができました。
 明日は両トレンチとも実測を行う予定です。
 これらの記録作業を終えれば、さらに掘り下げることができます。

 一昨年の藤井岡古墳発掘調査時、私は1回生で何もわからないながら参加していました。
 3回生になって、まだまだ未熟なのには変わりませんが、古墳がどのように造られているかを少し考えられるようになりました。
 この先の作業にもワクワクです。

 また、以前から関わりある他大学の学生さんが隔日で参加してくださっており、さらに交流を深めることができるのも嬉しいことです。

 毎日とても楽しいですが、調査と慣れない合宿生活の疲れからか、今朝はなかなか起きられませんでした。
 お風呂によく浸かって疲れを癒したいですね。

ふじなみ

2017年8月17日木曜日

発掘6日目


 お盆休みが終わり、発掘が再開されました。

 この日は佛教大学と甲南大学から1人ずつ学生さんが来てくださいました。

 作業に参加していただき、私は葺石の洗浄を一緒にしました。
 一人で洗浄していた時に比べて2倍以上の早さで作業を進めることができ、とても助かりました。

 明日は洗浄の続きをします。
 今日は蒸し暑く体調管理が難しかったので、明日以降は自分の体調を考えて休憩をとっていきたいと思います。

ナカムラ

2017年8月16日水曜日

お盆休み


  こんにちは。
  今回は調査のお盆休みを利用して福井県の遺跡や博物館を巡ってきました!

  遺跡は史跡の上ノ塚古墳やその周辺の糠塚古墳、西塚古墳を中心に巡りました。
  博物館は講義のレポートに向けた勉強も兼ねて5館行ってきました。
  若狭三方縄文博物館は博物館学の講義で展示形態について触れたことがあったので、そこに注目しながら見学しました。
  色々な展示物を見てきましたが、私が特に衝撃を受けたのは、美浜歴史文化館に展示されていた帝釈寺4号墳の人物埴輪です。
  頭部しか残っていませんが、今までみた人物埴輪の頭部とは違う造形で、目の形など他地域との違いを実感できました。

 色々な遺跡や博物館を訪れて、とても充実した休みになりました。
 これを機に北陸の勉強をより一層深めていきたいと思います。
                                                                           アトム

2017年8月11日金曜日

発掘調査4日目

こんばんは
今日も福井県若狭町にある脇袋丸山塚古墳で発掘調査をしてきました!

今日、私が担当している調査区では掘る範囲をわかりやすくするために紐で枠を作って見やすくしたり、今までやってきた続きの層の範囲を広げていくということをしてきました。

私は今回の発掘調査が初めてで調査初日や2日目まではしんどかったのですが今は初めての経験ばかりで何に対しても楽しみながら調査も日常生活も過ごしています!

明日からの調査も体調管理とダニに気をつけて頑張っていきたいと思います。

                                                  ナカイ

2017年8月10日木曜日

はじめての発掘

 こんばんは
 発掘調査を開始してから早くも3日経ちました。
 こちらの生活にも慣れ、調査も順調に進んでいます。
 昨日マダニが出たため、今日はマダニ対策も万全にして調査に臨みました。

 私が担当している調査区は、前回発掘調査を行った部分をさらに深く知るために再度調査しています。

 私は、発掘調査をするのは初めてで不安を抱きながら調査をはじめました。
 しかし、調査を進めていくにつれて考えながら調査することに楽しみを覚え、不安も消えて行きました。

 熱中症に気をつけ頑張りたいと思います。

ポン

2017年8月8日火曜日

発掘調査スタート!

 こんばんは。

 昨日から脇袋丸山塚古墳の発掘調査のため、若狭町に来ています。
昨日は台風の影響で暴風雨のため、宿舎の掃除などを行ってこれからの生活に備えました。

 今日の午前は雨模様でしたが、昼ごろから天気が回復したのでやっと現場に行くことができました。

 作業は調査区の表土はぎが中心となりました。
 腐葉土を取り除いて綺麗にする作業ですが、草木の根が多く苦労します。
根切りばさみを駆使して調査区内を綺麗にしました。

 後円部の調査区では、墳丘の上部にも葺石が転落せず残っていて驚きました。

 また、埴輪片をいくつか取り上げたので、遺物の洗浄が楽しみです!

 今回参加している後輩は、みんな初めての発掘調査となります。
 私たち上回生は2015年の藤井岡古墳の発掘調査や行政のアルバイトで得た経験と、先輩方から教わった技術を生かして、後輩たちをリードできるよう頑張ります。

 体を動かしたので、今日はよく眠れそうですね。
 体調を崩すことがないよう気をつけながら、これからひと月頑張りましょう!

 なお、発掘調査の様子はTwitterでも随時更新しています。
 是非のぞいてみてくださいね。

ふじなみ

2017年8月1日火曜日

8月5日・6日はオープンキャンパス!!

5・6日のオープンキャンパスにも参加します!!

考古学研究室(直心館305号)では、円筒埴輪、甲冑形埴輪、家形埴輪などの埴輪の他に、平安時代や鎌倉時代の土器に触れることができます。
また、中庭で石室の実測をする予定をしています。

ほかにも、拈花館101号で午前と午後に1時間ずつ行われるミニ抗議にお邪魔して考古学について説明をさせていただきます。また、隣の部屋では3Dスキャンを行います。

興味のある方はぜひ研究室によってみてください!!

もし今回参加できないという方は8月20日にもまたオープンキャンパスを行うのでぜひ来てみてください。

2017年7月31日月曜日

名古屋に行ってきました!!


 こんばんは、久しぶりのブログ更新です。
 最近、とても暑くなってきました。熱中症には十分に気をつけてください。

 さて、 7月22・23日に名古屋大学で第2回 東海縄文研究会シンポジウム 「咲畑式とその周辺」が行われました。私は23日のシンポジウムに参加してきました。
 ちなみに、私は縄文土器のシンポジウムに参加するのは初めてです。

 咲畑式土器とは愛知県の知多半島に所在する咲畑貝塚(縄文時代中期~後期)から出土した土器のうち、Ⅰ群A類とされる土器です。咲畑式の時代は縄文時代中期後半であり、同じ時期に作られた関東地方の加曽利E3式の影響を受けていると考えられています。
 今回のシンポジウムは、この咲畑式を中心に近畿・関東地方の縄文土器との関係や咲畑式に続く新明式・取組式への変化などの咲畑式を取り巻く問題について考えるものでした。

 私は発表の内容が難しく理解することができませんでした。しかし、このシンポジウムに参加して、自分の弱点を知ることができました。
 それは、縄文土器に施された文様や器形が他の土器にどのような影響を与えているのか、頭の中で整理できていないという点です。文様や器形の変化は、縄文土器を理解する上で最も重要なことだと強く思いました。
 今後は、このことを念頭に置きながら縄文土器をみてみたいです。


東谷山
庄内川

 研究会が終わった後、一度は見てみたかった春日井市の志段味古墳群を訪れました。
 この古墳群は、近くを流れる庄内川を意識するように古墳時代前期~後期にかけて造られています。前期の古墳は標高約200メートルの東谷山に造られ、中期になると麓の平地に造られるようになる特徴をもっています。また、中期になると中期中葉の西大久手古墳を始めとして帆立貝式古墳が主な墳形となります。
 なかでも、中期後半の志段味大塚古墳は当時の最先端な副葬品をもっており、古墳時代の研究者で知らない人はいない有名な古墳です。

志段味大塚古墳全景


私たち考古学研究室員が復元に携わった蓋形埴輪と鶏形埴輪が、志段味大塚古墳に飾られていました。

 そして、西大久手古墳から出土した馬形埴輪や巫女形埴輪の復元も私たちが請負いました。この復元に関わった研究室員のインタビュー記事が本学のHPに載っています。こちらもご覧ください。

http://www.hanazono.ac.jp/activity/20170728-8124.html

蓋形埴輪
鶏形埴輪

タクミ

2017年7月23日日曜日

夏のオープンキャンパス!


 こんにちは!

 今日はオープンキャンパスでした。曇っていましたが、それでも京都の夏というような暑さです。

 3Dスキャンと考古学体験チームに分かれ、見学にいらした方々へ考古学や研究室の活動について紹介しました。 
 拈花館では模擬授業が大盛況!一昨年の調査で出土した甲冑形埴輪とお邪魔して、こちらでも考古学の紹介をさせていただきました。

 考古学研究室では古銭や瓦の拓本体験を用意し、平安時代の遺物を展示しました。

 今回は夏休み最初のオープンキャンパスで、前回まで以上の賑わいがありました。

 もし来ることができなかった方も大丈夫!8月の5日、6日、20日に行われるオープンキャンパスにも参加します。  次回は考古学体験・3Dスキャンに加え、屋外で実測も行う予定です。

 次のオープンキャンパスで会いましょう!


フクマ

2017年7月21日金曜日

前期最後の実習


 お久しぶりです!
 
 最近はどんどん日差しも強くなり、気温も高くなりました、熱中症にならないよう気をつけてくださいね。

 今日は前期最後の考古学実習です。
 校内の中庭にある石室の図面取りを行いました。今日は日差しも出ていましたが、風が吹いていたので気持ちよく講義を受けることができました。

 石室には前もって測っておいた杭やチョークで書いた目印を頼りに模造紙へ書き写していき、
コンベックスで長さを測る人、図面に写し取る人に別れて作業を進めていきます。
 最初はお互いに指示を出し合いながら作業を進めるのが不慣れで作業のスピードが遅く、なかなかうまくいきません。
 ようやくお互いに作業のコツをつかんだ途端に通り雨が降ってきて作業を切り上げることになりました。

 今回の実習は、実際にどうやるのか本物の場所と道具を使った本格的なものでした。
 その分、雨で作業ができなくなったのは悔しいですが、このくやしさを後期にぶつけたいと思います。
作業風景 先生に教えられています

 話は変わりますが八月の発掘調査に向けての準備もいよいよ大詰め、研究室一同でがんばっていきます。
 
フクマ

2017年7月4日火曜日

準備を進めています

 こんばんは。
 
 早くも台風がやってきましたね。
 雨がよく降りましたが、京都府南部では警報は出ず一安心です。
 このところ雨続きなので、土砂災害などには注意したいですね。

 さて、研究室では先々週から定例研究会はお休みし、夏休みの発掘調査に向けた準備を進めています。

 ブログに書いた測量機器の扱いの練習以外にも、具体的な調査区を検討したり、シャベルやガリなど発掘の道具を用意したりしています。
 また、今回の調査では、自分たちで食事を用意することになるため、必要な調理器具を持ち寄る打ち合わせなどもします。

 調査の開始があと一ヶ月ほどに迫り、作業をうまく進めていけるだろうかと不安も感じますが、トラブル無くスムーズに調査を行えるよう、しっかりと準備をしておきたいです。

 調査の前に前期試験があるため、レポートや試験勉強も並行して進めていきたいですね。

ふじなみ

2017年6月30日金曜日

レベル初体験


  こんにちは。

 今回は中庭でレベルという機械をつかって、測量練習をしました。
 計算を使うと聞き、最初は基準や読み値が難しく戸惑いましたが、先輩が計算の方法や、数字の出し方をやさしく教えてくれたのですこしずつ分かるようになりました。
 
 今回、練習して分かったことは
 機械高=基準+読み値 標高=機械高ー読み値 読み値=機械高ー探したい標高
この三つの計算で測るということです。
 
 レベルの使用用途がはじめは分かりませんでしたが、教えていただくことで発掘調査で使うことが分かりました。
実際にレベルを使う場面では、先輩の力に頼らずに自分で、できるよう計算する力をあげていけるよう努力していきます。

レベルの練習中

コウヘイ


2017年6月23日金曜日

トランシット練習

 こんばんは。

 今回は、夏の発掘調査で使うトランシットの勉強をしました。

 始めに、研究室で上回生の人からトランシットを使う目的などを教えていただきました。
 その後、外に出て測量機器を使い実際に測量を行いました。機材を水平にする作業が難しく時間がかかってしまいました。機材を設置し終え、計測してみるのですが目標の位置から少しずれていました。細かな誤差の修正が大変でした。

練習の様子
夏の調査では一つの場所にあまり時間をかける事は出来ないので、手早く出来るように頑張りたいと思います。

アダチ

2017年6月9日金曜日

定例研究会


 こんにちは。
 3日前に定例研究会が行われました。
 今回のテーマは「脇袋丸山塚古墳」でした。

 帆立貝式古墳を初めて見ましたが、面白い形をしていて、前方後円墳にも様々な形があるんだなと思いました。
 出土遺物には鉄鏃と円筒埴輪、形象埴輪とみられる破片があります。
 実測図を見ましたが、円筒埴輪と形象埴輪の破片の区別がつきませんでした。
 
 今後は、前方後円墳についても学んでいきたいと思います。

研究会の様子

ナカムラ

2017年6月5日月曜日

 今回の考古学実習!


 こんにちは!
 この頃は天気が不安定なので体調に気を付けていきましょう!

 今回の考古学実習は室内で図面取りの練習をしました、内容は前回の講義で調べた個所をたよりに模造紙に書き出していく作業です。

 50分の1写し取っていくのですが、機械のように正確に行うのは人の手では難しく、最終的に完成した図面では誤差がありました。

 今回、どこでどう間違えたのか今後どうすれば誤差を少なくしていけるのかを考え次回以降の実習も頑張っていきたいです。

 今週の土曜日にはいよいよ研究室大会、気を引き締めて精一杯頑張ります!

 フクマ

2017年6月1日木曜日

平成29年度花園大学考古学研究室大会のご案内


 こんにちは。

 最近は日差しも強くなり、暑さが増してきました。

 今回は、6月10日(土)に開催する、平成29年度花園大学考古学研究室大会のご案内です。

 ○日時:6月10日(土)13時30分開会
 ○会場:花園大学惺々館2階 200教室

 受付開始は12時30分を予定しております。当日、受付にて資料代500円をいただきます。

 発表題目は以下の通りです。

 ・森島 一貴氏 「関市の文化財~小瀬鵜飼を中心に~(仮)」
 ・樋口めぐみ氏 「郷土の歴史を探る~始まりは収蔵庫~」
 ・宮﨑 雅充氏 「文化遺産を生かした観光振興の取り組みについて」

 詳しくは大会受付にてお渡しする資料に記載しております。

 発表者は花園大学の卒業生であり、現在文化財にかかわる仕事でご活躍されている方々です。
 年に一度の貴重な機会です。
 文化財や博物館に興味がある方はもちろん、そうでない方も是非ご参加くださいませ。
 研究室員一同、皆様のお越しをお待ちしております!

花園大学ホームページより引用

フクマ

2017年5月27日土曜日

今週の考古学実習


 こんにちは!

 今回の考古学実習はトランシットの機能の解説と図面の書き取りの練習をしました。
 
 トランシットは光の反射で距離を測る機械で、前回行なった平板作業を機械の力を借りて正確な数字をはじき出すことができます。
 今回の講義では残念ながら機械の調子が悪く、使うことができず残念でした。

 図面の書き取りは、屋内での練習で壁を地層に見立てて、高さを測り水糸を引きます。
 
 以前聞いた考古学はチームプレイだという言葉を思い出しながら作業をしていると、自分にかかる責任を感じ、やる気がわいてきます。

 こうした授業も大切な経験です。積み重ねて形にできるようにがんばります!

 フクマ


 

 

2017年5月24日水曜日

定例研究会:甲冑

  こんにちは、先日の火曜日に定例研究会が行われました。
 今回は「甲冑の研究」についてでした。

 甲冑と聞くと僕は戦国時代のイメージが強いのですが、似たような甲冑が木製のもので弥生時代からあると聞いて驚きました。
 剣道でいう胴にあたる部分では縦に小札と呼ばれる細長い板のようなものを、紐で綴じ合わせていると聞いて昔の人を改めて尊敬しました。

 今後も考古学についてより詳しく学んでいきたいと思います。

発表の様子
 ナカイ

2017年5月15日月曜日

室内での測量練習


 こんにちは

 連休をはさんで2週間ぶりの実習がありました。
 今回は、廊下、教室の測量図を書きました。2チームに分かれ、私は廊下の測量を行いました。

 縮尺を50分の1にしたため、ずれが出てきてしまい難しかったです。
 また、アリダードからポールを見るのは、覗き穴が小さいため、合わせるのが大変でした。
 書いてる途中でいつの間にか平板の平衡がずれていることがあるので、気をつけて作業をしたいと思いました。

 次回は、この続きからなので平板の平衡をずらさないようにしたいと思いました。

ポン

2017年5月10日水曜日

定例研究会


 こんにちは。先日の火曜に定例研究会が行われました。
 今回は、「横穴式石室」についてでした。
 
 横穴式石室とは、墳丘の側面に羨道(入口から玄室までの通路)を設けてある埋葬施設の事です。竪穴式石室と違い、追葬が可能であるなどの違いが見られることなどがわかり、勉強になりました。

  今回の研究会では両袖式と片袖式、仕切石など石室の部分名称、北九州や畿内など地域による石室の分類や、石室を見る上でのチェックポイントといったことも教えていただきました。
 今後見学をするときなどに役立てていきたいです。

 研究会に参加して私は古墳についての知識、理解をより深める事ができました。
 これからも考古学について、学んでいきたいと思います。

研究会風景

シモタニ


 
 
 

2017年5月7日日曜日

定例研究会


 こんにちは、投稿が遅くなりましたが火曜日に定例研究会が行われました。

 今回は「御物石器」についてでした。
 御物石器とは、縄文時代後期から晩期の遺跡から出土し、飛騨・美濃・北陸にかけて分布している石製品です。

 器体は抉り部を付けて二分し、左右対称にしないことが特徴で、 御物石器の形態は濃飛型と北陸型の二種類があります。

 今回の研究会で、明治から昭和にかけて御物石器についての研究が行われていたことや、使用用途不明の石器が明治のころ天皇に献上されたことで御物石器と言われるようになったことがわかりました。

定例研の様子
  先輩方が勉強している考古学はとても魅力的で、自分も先輩方の様にもっと歴史を勉強していこうと思いました。

コウヘイ

2017年4月28日金曜日

考古学実習!


 こんにちは

 考古学実習は前回に引き続きレベルの練習です。
 
 今回はアイレベル、絶対高などの数値を使った基本的な動きの練習をしました。
 
 私もレベルを扱ったのはひさしぶりで、最初は手間取りましたが去年の測量調査を思い出しつつカンを取り戻していければいいなと思います。

 この実習の講義は夏の発掘調査に向けての準備にもなります、夏にこの経験がうまく生かすことができるように頑張ります。

 
練習風景です
遠くの数字を読み取っています


 フクマ

2017年4月22日土曜日

考古学実習


 こんにちは
 この頃、気温が下がったり上がったりしています。体調管理に気をつけましょう。

 昨日は、考古学実習でレベル(海抜や高さを測る機械)の使い方を勉強をしました。

 レベルを使うのは、初めてではありませんでしたが、半年以上使っていなかったので忘れていないか不安でした。しかし、今回の授業で先生にしっかり教えていただき再確認することができました。
 また、レベルを水平にする作業が去年の測量調査ではうまくできず時間がかかってしまいました。しかし、今回は、以前よりはやく水球をあわせることができました。

測量風景

 来週も続きをするので、頑張っていきたいと思います。

ポン

2017年4月20日木曜日

定例研究会

 こんばんは。

 先日、定例研究会が行われました。テーマは「二股状鉄製品の研究」でした。

 二股状鉄製品は、鑷子と呼ばれるピンセットの様な形をした鉄製の道具の事です。
 これは院生の先輩が卒業論文として提出したものです。

 発表の中で、院生の方から1~4回生に向けて、考古学のやり方について教えていただきました。今回教わったことをこれからの考古学の研究の中で活かしていきたいと思います。

発表中

アダチ

2017年4月19日水曜日

2017年 新入生歓迎会


 こんにちは!

 季節も春真っ盛りで、とても気持ちがよい日が続いています。
 暖かくなり新しい仲間も入ってきたということで、先週の土曜日に新入生歓迎会を開催しました。

 はじめに向かったのは物集女車塚古墳です。
 今回は特別に年に1回しか見られない石室内入ることができました。
 1回生の方々ははじめて入った石室内の空気をどう感じたのでしょうか?私は薄暗くて狭い石室の中で不気味さを感じました。今は綺麗に整備されていますが、古墳時代の人々が石室の中に人を埋納するときどんな感じだったのかが体感できるよい機会でした。
 実はこの古墳、向日市の公式アプリでARやVRに対応しているハイテク古墳です。CGで再現された当時の姿と見比べてみると楽しいですよ。

 

説明中
後ろの古墳が物集女車塚古墳です

 続いて向かったのは五塚原古墳です、道中では時間の関係で行くことのできなかった寺戸大塚古墳の説明を挟みながら歩いて行きました。
 この古墳は4世紀に造られた前方部がバチ形になっている前方後円墳です。斜面を登った頂上にある細長い古墳でした。
 この古墳は箸墓古墳の3分の1の大きさであることから箸墓古墳を知るうえで重要な古墳であると考えられています。
 現在は埋葬施設まで調査が進んでおらず、詳しいことは謎に包まれています。

 
五塚原古墳へのぼります

   向日市文化資料館で見学を終え、向日神社の参道を登った先にあるのが元稲荷古墳です。
  この古墳は前方後方墳で、4世紀に造られた古墳です。
  円筒型埴輪の祖形になったと考えられている特殊器台形埴輪などが出土しています。
  
 


集合写真をパシャリ!
この後、雷がなり雨が降り出しました

 
最後は長岡宮の大極殿跡と朝堂院跡です。長岡宮跡地を見学している最中は雨が降りだしてしまい、傘をさしながらの見学となりました。
 この長岡京は平安京に移るまでのわずか10年という短い期間に存在した都です。
 当時は華々しい都として、政治がここで行われていて、歴史の中心になっていたのだと思うと不思議な感覚で、桓武天皇の時代から伝わる歴史の重さというものが感じられます。
 実はここもさきほど紹介したアプリが対応し、大極殿や朝堂院などを再現したCGを楽しむことができ、その大きさを体感することができました。みなさんもぜひ、現地で体験してみてください。

説明中
雨の中、看板などをつかって説明します

 今回の新入生歓迎会は、雨が降り出すというトラブルもありましたが、1回生に高校生の時に教わった歴史の教科書とはまた違った魅力あふれる京都を体感してもらえたと思います。

 フクマ

2017年4月8日土曜日

講義開始!~考古学実習~

 こんにちは!
 ここ数日は雨っぽいですね。桜は散ってしまうでしょうか。

 花園大学では、7日から講義が始まりました。
 今年度は考古学実習が金曜日に変わり、昨日第1回目の講義が行われました。
 研究室の新2回生も受講しています。

 講義では、初めのガイダンスの後、見た考古遺物の記録について、研究室にある遺物を使って学びました。
 モノの形をスケッチで写し取り、特徴や大きさをメモしておくことで、記憶の補強ができます。
 また、スケッチやメモをするには、しっかりとした観察が必要です。

 実際に記録する作業をして、みんなどのような事を書き取ると効果的かと考えていました。

遺物を囲んでスケッチ中

 また、研究室には新入生が数名入ってくれました!
 まだまだメンバー募集中ですので、少しでも気になっている方はお昼休みや講義の合間、帰る前など、空いた時間に見に来てください。
 見学、活動紹介は研究室が開いている時間ならいつでもやっています!

 新入生歓迎会は向日市の遺跡見学会と懇親会です。
 4月15日(土)12時ごろに研究室集合の後、出発の予定です。
 参加したい方は前日までに研究室へお越しください!

ふじなみ

2017年4月4日火曜日

単位登録指導!!


 こんばんは

 気候もだいぶ暖かくなり、春の陽気を感じられるようになりました。

 研究室では、新1回生が多く来てくれて、研究室もまた賑やかになりそうです。

 そんな研究室では、1回生が今後のキャンパスライフを過すための準備として単位登録指導を行っています。 
単位登録指導

 今までは決まった授業をこなしていましたが、今後は自分で講義を決めないと行けません。

 最初は戸惑っていたようですが、僕達の力を借りてしっかりと単位を登録しています。

 他にも単位登録に困っている1回生は是非研究室に来てください。

 また、研究室に興味がある方も是非来てください。

もっくん

2017年4月3日月曜日

入学式!

 こんばんは。
 桜もほころび、日中は汗ばむほどの気温になってきました。

 今日は花園大学の入学式がありました。

 私達も部活動紹介に出て、外ではチラシを配りました。
 新入生の皆さんはチラシを受け取ってくださいましたか?

 式の後には、研究室に数名の新入生が来てくれました!
 活動の説明など、たくさん聞いていただきありがとうございました。

活動の紹介中

 考古学研究室では、随時活動の説明を行っています。
 また、単位登録のお手伝いもするので、活動や単位など疑問があれば気軽に研究室へ来てください。
 西小路通りをわたった直心館、3F突き当たりの305教室です。

 また、新入生歓迎会は向日市の遺跡見学を予定しており、準備中です。

 新入生の皆さんと一緒に活動できる事を楽しみにしています!
 2回生以上でも、興味ある方はお声かけくださいませ!
ふじなみ

2017年3月31日金曜日

2017年度へ

 こんにちは。
 今日は雨ですね。昨日に比べて肌寒い一日です。
 2016年度も終わり、明日から回生も変わります。

 今年度も研究室ではたくさんの行事や作業がありました。

 新入生歓迎会や研究室大会、ゼミ旅行などといった毎年行っているものに加え、今年は藤井岡三昧古墳の測量調査や若狭の踏査にも行き、埴輪の復元にも多く関わりました。
 特に、測量調査や踏査は初めて経験したので、心に残っています。

 2017年度も多くの経験と学びが得られればと思います。

新入生歓迎会in城陽
夏の測量調査
ゼミ旅行

 明日、新入生の皆さんには図書館の利用ガイダンスなどがあります。
 研究室員がチラシを配布する予定なので、よろしくお願いします!

 活動を知りたい方、興味がある方はお気軽に遊びに来てください。
 西小路通りを渡った先の直心館3F、305教室(考古学研究室)にてお待ちしております。

ふじなみ

2017年3月29日水曜日

ゼミ旅行in山梨・静岡

 こんにちは。

 すっかり日が経ってしまいましたが、今回は先日のゼミ旅行について書いていきます。
 3月7日から3月9日にかけて、山梨県と静岡県に行って来ました。

1日目 3月7日(火)

 高速バス組は早朝に到着したので、韮崎市立民俗資料館に立ち寄りました。
 韮崎市内から出土した旧石器時代からの考古資料や、民俗資料が展示されていました。
 
 東花輪駅でメンバー全員と合流し、山梨県立考古博物館に向かいました。
 ここでは、学芸員の方に案内していただきながら、山梨県の考古学について学びました。
 黒曜石は、長野県や伊豆の神津島などから持ち込まれていたことを知りました。
 美術的にも注目されるような、つくりが素晴らしい縄文土器も多く展示されていました。また、ヘビやイノシシが装飾のモチーフとなっている土器が印象的でした。
 また、埋蔵文化財センターの整理室や収蔵庫も見学させていただきました。収蔵庫には何十万点と資料があり、いっぱいいっぱいの状況だそうです。棚には多くの遺物が並んでいました。

 その後、曽根丘陵公園も案内していただきました。
 山梨県における古墳文化の発祥地であるこの丘陵では、古墳や墳丘墓等が復元されています。甲斐銚子塚古墳や大丸山古墳、上の平方形周溝墓群などを見学しました。

方形周溝墓群が植込みで表現されています。

 その後、一部メンバーで舞鶴城に立ち寄りました。
 富士山が夕日に照らされて綺麗でした。

舞鶴城より

2日目 3月8日(水)

 2日目は朝から出発し、はじめに横根・桜井積石塚古墳群に行きました。
 積石塚を初めて見るメンバーばかりだったので、皆興味深く見学していました。
 周囲はブドウや梅などの果樹林になっていましたが、そこにも石がゴロゴロとあったのが印象的でした。梅がちょうど綺麗に咲いていました。

積石塚と梅

 次に、岡銚子塚古墳へと向かいました。
 標高の高いところにあってとても眺望が良く、八ヶ岳や南アルプスの山々を見ることができます。県内最大の方墳である竜塚古墳もここから見えました。
 墳丘には芝が植えられていましたが、本来は葺石のある古墳です。

甲府盆地を望む


 次は姥塚古墳です。
 姥塚古墳は、曹洞宗の寺院である南照院内に所在しています。石室内には観音堂があり、その手前には格子戸があります。
 普段は閉ざされている格子戸を住職にお願いして開けていただき、石室を奥まで見ました。
 石室は全国でも屈指の規模で、中に入るとその大きさに圧倒されました。

 その次に、山梨県立博物館に行きました。
 こちらでは展示室の中に通路が多くあり、時代の新旧に関わらず、「信仰」など一つのテーマに沿って展示を見ることができる「自由導線」が取り入れられています。
 また、展示交流員と呼ばれる方々が気さくに話しかけてくださり、解説などをしていただけます。
 展示には、新しい見せ方が豊富に取り入れられていました。縄文時代の展示で、天井からぶら下がっている装飾だと思った縄の先を耳に当てると、音や話し声が聞けて驚きました。
 展示や経営の取り組みなどを学芸員の方に教えていただき、勉強になりました。

 県立博物館の後には甲斐国分寺・甲斐国分尼寺跡を訪れました。
 金堂や講堂の礎石などを見ることができました。僧寺跡は思っていた以上に広かったです。

 次に釈迦堂遺跡博物館に行き、学芸員の方に案内していただきながら、常設展と企画展「峡東の土偶」を見ました。
 釈迦堂遺跡群から出土する土偶は、顔が幼いという特徴があるそうです。
 土器や石器の他に、焼成粘土塊が展示されていました。これには子供の指おさえの跡がみられ、大人が土器を作っている横でこどもも粘土で遊んでいる姿が想定できて、微笑ましく思いました。
 また、こちらでは5000点を超える国指定重要文化財を所蔵しています。
 収蔵庫などを見学させていただいて、特に土偶や石器などの小さな遺物の保存や管理について学ぶことができました。

釈迦堂遺跡博物館

 最後の春日居郷土館では、先程見学してきた国分寺跡関連の遺物を中心に展示を見ました。

 その後、山梨県にお別れし、静岡県へ移動しました。

3日目 3月9日(木)

 最終日は静岡県です。
 初めに静岡県埋蔵文化財センターを見学しました。
 こちらは元々高校だった場所をセンターとして活用しており、建物には校舎の雰囲気があって懐かしい気分になりました。
 遺物の保存処理に使う装置や整理作業の様子、展示室を見せていただきました。
 こちらで扱っている遺物は、洗浄とできれば注記までを現場で済ませてくるとお聞きして、研究室での整理の流れとの違いに驚きました。
 よく晴れていて、屋上からは富士山を見ることができました。

快晴の富士

 次に、静岡大学を訪れました。
 周辺の遺跡や大学構内の展示を案内していただいて、考古学研究室にお邪魔しました。
 研究室が調査した遺跡の遺物などを見せていただき、ちょうど発掘調査中の現場にも連れていっていただきました。
 他大学の研究室や現場を見て、また学生さんと交流して、とても良い刺激になりました。

 その後、登呂遺跡と隣接する静岡市立登呂博物館に行きました。
 博物館では、常設展示を学芸員の方に解説していただきました。
 登呂遺跡では建物跡が複数見つかっていますが、時期が同じものではそれほど多くないそうです。人の数の割に水田跡は広大で、米を作る役割をもったムラだったのかもしれないと聞き、興味深く思いました。
 また、出土した遺構や遺物に関連する体験が充実しています。
 貫頭衣を着て火起こしや建築技術、楽器などに触れられるほか、本物の水をひくことができる模型の水田まであったのが印象的です。小中学生が楽しそうに体験していました。

 最後に、賤機山古墳に行きました。
 浅間神社の中にあり、保存修復されています。扉を開けていただいて石室内を見学しました。
 石室は県内最大の規模で、玄室前寄りに複製された家形石棺があります。
 盗掘があったにも関わらず、石室内からは豊富な副葬品が出土したそうです。
 姥塚古墳に比べるとやや小さいですが、それでも迫力ある大きさでした。

墳丘前にて

 賤機山古墳の見学を終えた後は、駿府城公園を見て静岡駅から京都へ帰還しました。

 今回のゼミ旅行は、強風はあったものの3日間快晴で、遺跡や施設の他に景色もよく見えました。
 山梨県・静岡県にあまり行ったことがないメンバーが多く、富士山のある景色が新鮮で、この風景の中営まれた古の生活に思いを馳せることができました。

 現地では、諸施設の方々に大変お世話になり、自分たちだけでは得られないものを数多く手に入れることができたと思います。
 改めて御礼申し上げます。

 来年のゼミ旅行は私たちの代が中心となるので、それに向けても良い経験でした。
ふじなみ