こんばんは、久しぶりのブログ更新です。
最近、とても暑くなってきました。熱中症には十分に気をつけてください。
さて、 7月22・23日に名古屋大学で第2回 東海縄文研究会シンポジウム 「咲畑式とその周辺」が行われました。私は23日のシンポジウムに参加してきました。
ちなみに、私は縄文土器のシンポジウムに参加するのは初めてです。
咲畑式土器とは愛知県の知多半島に所在する咲畑貝塚(縄文時代中期~後期)から出土した土器のうち、Ⅰ群A類とされる土器です。咲畑式の時代は縄文時代中期後半であり、同じ時期に作られた関東地方の加曽利E3式の影響を受けていると考えられています。
今回のシンポジウムは、この咲畑式を中心に近畿・関東地方の縄文土器との関係や咲畑式に続く新明式・取組式への変化などの咲畑式を取り巻く問題について考えるものでした。
私は発表の内容が難しく理解することができませんでした。しかし、このシンポジウムに参加して、自分の弱点を知ることができました。
それは、縄文土器に施された文様や器形が他の土器にどのような影響を与えているのか、頭の中で整理できていないという点です。文様や器形の変化は、縄文土器を理解する上で最も重要なことだと強く思いました。
今後は、このことを念頭に置きながら縄文土器をみてみたいです。
東谷山 |
庄内川 |
研究会が終わった後、一度は見てみたかった春日井市の志段味古墳群を訪れました。
この古墳群は、近くを流れる庄内川を意識するように古墳時代前期~後期にかけて造られています。前期の古墳は標高約200メートルの東谷山に造られ、中期になると麓の平地に造られるようになる特徴をもっています。また、中期になると中期中葉の西大久手古墳を始めとして帆立貝式古墳が主な墳形となります。
なかでも、中期後半の志段味大塚古墳は当時の最先端な副葬品をもっており、古墳時代の研究者で知らない人はいない有名な古墳です。
志段味大塚古墳全景 |
私たち考古学研究室員が復元に携わった蓋形埴輪と鶏形埴輪が、志段味大塚古墳に飾られていました。
そして、西大久手古墳から出土した馬形埴輪や巫女形埴輪の復元も私たちが請負いました。この復元に関わった研究室員のインタビュー記事が本学のHPに載っています。こちらもご覧ください。
http://www.hanazono.ac.jp/activity/20170728-8124.html
鶏形埴輪 |
タクミ
0 件のコメント:
コメントを投稿