2018年3月13日火曜日

ゼミ旅行in山口県 2日目


 こんにちは!
 前回の続き、ゼミ旅行の2日目について書きます。

 2日目の3月8日(木)は山口市内をまわりました!
 雨でしたが、施設内の見学が多かったためそれほどひどく影響されることはありませんでした。

 この日は初めに大内氏館を見に行きました。
 現在は龍福寺となっており、境内には発掘調査で検出された庭園や台所、周囲をめぐる土塁などが復元・表示されていました。
 周防の守護職であった大内氏について学ぶことができました。







 次に訪れた瑠璃光寺は、大内義弘の菩提寺として創建された香積寺があった場所で、弟の大内盛見によって建設が開始された五重塔が国宝となっています。
 嘉吉2(1442)年に建立された五重塔は、日本三名塔に数えられることもあり、とても見ごたえがありました。
瑠璃光寺 五重塔

 昼食の後、山口県立山口博物館へ。
 こちらは自然史系の展示が充実していました。考古資料は少なかったのですが、山口県の地質や環境などについて学ぶことができ、面白かったです。
 屋外では、赤妻古墳の舟形石棺などをみることができました。

赤妻古墳の舟形石棺
赤妻古墳の箱式石棺










 次に山口県埋蔵文化財センターを見学しました。
 直近の調査成果の展示や収蔵庫などをセンターの方にご案内いただきました。
 古代から近代にいたるまでの遺物をみて、山口県の歴史を考古学的にみることができました。
 土器をついじっくり見てしまいました。土器の他には収蔵庫で見た大砲の鋳型が印象に残っています。
センター入口前には朝田墳墓群の箱式石棺がありました。

 次に山口大学埋蔵文化財資料室へ行きました。
 山口大学のキャンパスや付属の関連施設等の開発に伴う調査を行っておられるところで、構内の遺跡について展示もしています。雨のため、現場はお休みでした。
 吉田キャンパスからは弥生時代の集落や、古代官衙などがみつかっているそうです。
 展示されていた「千字文」音義木簡は漢字の読みを学ぶためのもので、「千字文」が書かれているものは全国にまだ例がないそうです。

 最後に朝田墳墓群へ行きました。
 昼ごろは強く降っていた雨が運よくあがり、落ち着いて見学できました。
 バイパスの建設によって遺跡の大部分は失われていますが、第Ⅰ地区が整備され公園になっています。
 箱式石棺を一度にたくさん見ることができ、壮観でした。


遺跡の下をバイパスが通っています。

 この日は事前に雨の予報だったため、行程を変更するかとも考えましたが、うまく雨の強い時間を避けながら予定通りに見学することができました。

 夜は山口大学の方々との交流会がありました。
 学生さんともお話することで、良い刺激が得られたと思います。
 お互いの研究室や、興味ある分野などの話に花を咲かせました。
 場を設定してくださった山口大学の皆さんに改めて御礼申し上げます。
 楽しい会でした!ありがとうございました!

 3日目の記事は明日あたりに更新する予定です!お楽しみに!

ふじなみ

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