こんにちは
土曜日に島根県立古代出雲歴史博物館で開催中の『倭の五王と出雲の豪族』に行って来ました!そのついでに、出雲の有名な場所や遺跡も見学してきました。
午前中は日御碕灯台を訪れました。日御碕灯台は東洋一と讃えられている灯台で、明治36年に完成したものです。高さは60.30mもあり、日本一の高さを誇る灯台です。今なお現役で灯台の役目を果たしており、船乗り達の海の安全を守っています。
また日御碕灯台は、歴史や文化的な価値の高さから平成10年に『世界の歴史的灯台百選』の一つに、平成25年には国の登録有形文化財に選ばれました。白い灯台と青い海という景色に癒されました。
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日御碕灯台 |
日御碕灯台の近くには、寺域がすべて重要文化財の日御碕神社があります。『出雲国風土記』に記載されている古社で、天照大神と素戔嗚尊の2人の神様が祀られています。2つの社があり少し小さめで「神の宮」とされる素戔嗚尊を祀る社殿で、大きいのが、「日沈宮」とされる天照大神を祀る社殿です。社殿は朱色で存在感のあるものとなっており、徳川家光が神社を再興した際に総「権現造」の社殿に修復されています。
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下の宮/日沈宮(天照大神を祀る) |
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上の宮/神の宮(素戔嗚尊を祀る) |
次に訪れたのが、出雲大社です。縁結びの神社で知られる出雲大社は、『古事記』にも登場しており日本最古の神社の一つとされているます。祀られているのは、大国主命です。本殿は昨年度、平成の大遷宮を終えて、新しくなったばかりです。出雲大社が祖形とされる「大社造」で建てられており、国宝に指定されています。
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拝殿 |
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本殿 |
かつて出雲大社には壮大な社があったことが、境内の発掘調査で明らかになっています。杉の大木を三本一組にしたもので、かつて本殿が高層神殿であった証拠がみつかりました。本殿の前にも出土した柱の跡が分かるように柱の形に色が塗られています。古代出雲歴史博物館の中には出土した宇豆柱が展示されています。
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宇豆柱 |
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古代出雲歴史博物館 |
そして、島根県立古代出雲博物館を訪れました。今回の企画展示のテーマは、倭の五王と出雲の豪族が活躍した時代がどのようなものだったのか、ヤマト王権と出雲豪族の密接な関係についての展示展示でした。鏡や形象埴輪、鉄刀や武具類、短甲、装飾品など盛りだくさんでした。宮内庁所蔵の資料も多く展示されていました。
今自分たちが関係している時代の遺物をじっくりと観察することができ、大変勉強になりました!
企画展は9月15日まで開催しています!ぜひ皆さんも行かれてみてはいかがですか?
さて、展示の見学を終えて京都への帰り道に、国の史跡に登録されている「国富中村古墳」や古代の玉作り工房があった「玉造遺跡」を訪れました。
古代出雲の玉はブランドでもあり、その玉がこの地で作られたのだと実感できました。
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国富中村古墳(プレハブ内が石室) |
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竪穴建物 復元 |
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玉造工房跡 |
今回で出雲は二回目でした。出雲は独特な地域性を持っており、まだまだ出雲の奥深さを知れたとは思っていません。ですので、また出雲を訪れる機会があったら、もっと出雲を知る為に他の遺跡や古墳などを見てみたいです。
こばやし