2016年5月31日火曜日

定例研


こんばんは。
 

 今回の定例研究会のテーマは「柄鏡形(敷石)住居」でした。
 
 柄鏡形(敷石)住居は縄文中期後葉~後期前葉頃、中部・西関東地方の丘陵部を中心に東北地方まで見られるそうです。
  
 私は、縄文時代は竪穴建物だけだと思っていたので、知ることができて良かったです。

 その他にも、床に敷石を施したり、住居内に石棒、石皿が取り入れられたことも知りました。
 床に石を敷くのは生活し難そうだと思いましたが、実際はどうだったのか気になりました。

定例研の様子
                                               さとさと


 
                

2016年5月30日月曜日

日本考古学協会 in 東京

 こんばんは

 先週末に「第82回日本考古学協会総会」が東京の東京学芸大学で行なわれました。そこに研究室員も参加してまいりました。

 これは考古学協会の総会と各分野の研究発表の場で、毎年春と秋に場所を変え行なわれています。
 ホットな研究の話題や、聞いたことのない分野の研究などさまざまな研究発表がなされており、最新の研究の話題に触れることのできるいい機会です。

 2日目には図書交換会も行なわれました。
 普段目にすることの多い報告書や全国規模の研究会誌だけでなく、地方機関誌、特に東京を中心に活動している研究誌や、東京の大学が刊行している機関誌など数多くの本を見ることができました。

 普段ではなかなか経験できないことばかりでしたが、知らないことを知ることができるというのは
おもしろいです。

 今回は数人の研究室員が参加しましたが、その人数が増えればいいなと思います。

うら

2016年5月26日木曜日

埴輪の写真撮影

 こんばんは。

 最近ブログの更新が滞っており、申し訳ありません。

 今日は遺物の写真撮影の練習をして、 藤井岡古墳出土埴輪の一部を撮影しました。
 一回生にとっては初めての写真撮影でした。

 私たち二回生も、カメラを扱うのは昨年夏の現場以来で、遺物を対象とするのは初めてだったので、操作を思い出しつつストロボの扱いなどを学びました。

 遺物や光源の配置など、屋外で撮影するのとはまた異なっていました。

 これから、今日教えてもらったことをふまえ、残る埴輪の撮影も行なっていきたいと思います。

撮影中
ふじなみ

2016年5月16日月曜日

現地説明会

 
 こんにちは。

 今回は藤原京の右京九条・三坊、瀬田遺跡の現地説明会へ行って来ました。
 当日はとても暑かったにもかかわらず、多くの人が訪れていて圧倒されました。

 ここからは、弥生時代終末期の周溝墓群、藤原京期の大型掘立柱建物群や条坊道路(西二坊大路)が確認されました。

 周溝墓群は、陸橋を持つ大型円形周溝墓と2基の方形周溝墓が確認されています。
 墳丘はいずれも後世に削られていて、跡が確認できるのみでした。
 
  円形周溝墓は周溝の幅が約6m、墳丘の直径は約18mで、同時期の大和地域では最大級の規模です。
 ここに埋葬された人物はどんな人物だったのだろうと、想いを馳せました。

 周溝からは弥生時代終末期の土器が多く出土しており、いくつかの土器が展示されていました。

展示されていた土器

  
 藤原京期の建物群の一つは、柱穴の一辺が1mを超える大型の建物で、柱穴の底に15~20cmの石を敷き詰めて柱の根元を補強しており、入念なつくりであったことが窺えます。
 見学通路からは少し見えにくかったのですが、石が底に入っていることが確認できました。

 穴の直径が太く、とても大きな建物だったと想像ができます。
 この土地でどのような生活をおくっていたのか、興味を持ちました。

穴の中に石が見えます

 現地説明会自体、私は初めての参加で、解説をしてもらわなければ分からないことも多く、自分が勉強しなくてはならない課題を見つけることも出来ました。
 
 また、実際の現場に触れて、夏の調査のイメージを思い浮かべることも出来たので、この説明会に参加できて良かったと思います。
  
 次の機会には、仲間を誘って行ってみたいと思います。

フクマ

 


2016年5月11日水曜日

定例研

 こんばんは。

 今回の定例研究会のテーマは「工具」についての発表でした。

 私自身、当時の生活様式に関わる道具に関して、以前から興味がありましたがよく知らなかったので、今回はとてもいい機会でした。

 鉄製の工具には、鉄斧や鑿、刀子に鉇(やりがんな)などといった工具があり、また、型へ流し成型する鋳造、熱した鉄をたたいて成形する鍛造などの製造方法があるのを知りました。

 金属を加工していた鍛冶遺跡の立地や、道具一つ一つにどのような使用方法があると考えられているのか、自分の知りたかったことを学ぶことができ、とても得る物が多かった研究会でした。

定例研の様子

 次に、報告書に掲載する図面の、レイアウト 候補を決める為の話し合いを行ないました。
 候補の数は3つあり、どれも優れた甲乙つけがたいものでした。

話し合いの様子

 話し合いの結果、多数決により候補が決定され、そのレイアウトをより良いものにするための話し合いが始まりました。

 今後、積極的に話し合いに参加していきたいと思います。

フクマ

2016年5月2日月曜日

若狭見学


 こんばんは。
 今日は真夏日のような気候でした。皆さん、水分補給をして体を壊さないように気をつけてください。
 先日は先生と1回生で始めての若狭に行ってきました。

 先生に「王家の谷」と呼ばれる古墳群の説明をしていただきました。古墳群で一番古く、一番大きい上ノ塚古墳と糠塚古墳、十善の森古墳に連れて行ってもらいました。
 
 上ノ塚古墳より後に出来た古墳がなぜ大きくならなかったのか気になりました。

上ノ塚古墳の説明を聞く1回生

 若狭町歴史文化課課長の永江さんにお会いしてお話を聞かせていただきました。
 そして若狭町歴史文化館を案内していただきました。
 金製垂飾付耳飾が、朝鮮から渡ってきてそのままの形で出土したことに驚きを感じ、また若狭という地域が朝鮮との交流という点で重要性があった地域ということが分かり、大変勉強になりました。

朝鮮との交易やこの地域の重要性を説明する永江さん
金製垂飾付耳飾説明する永江さん
  足を伸ばして田烏に寄りました。

海で黄昏ている3号4号

 これからお世話になる若狭に興味を持ちました。次行くのが楽しみです。