こんにちは。
今日も小春日和で、とても過ごしやすい天候ですね。
これだけ暖かいと、桜の開花が今年は早そうです。
先日、兵庫県加西市に所在する玉丘古墳の現地説明会に行ってきました。
後円部に埋葬されている長持形石棺が84年ぶりに確認、調査されたということで、その長持形石棺を見てきました。
長持形石棺は4世紀末~5世紀にかけて造られ、畿内を中心とした各地の首長墓で使用されます。巨大で石棺の造りが精巧であることから、大王の棺ともいわれます。
後円部にあがって、ロープが張られている調査区内をのぞきこむと、そこには想像以上の大きさの長持形石棺が存在していました。その大きさは飛鳥の酒船石を連想させます。
長持形石棺 |
写真に写っている1番大きな底石は、長さ約3m、幅約1.6mもあるとても大きな石で、短側石や長側石を組合せるために溝が精巧に彫られています。
蓋石短辺に方形の彫込み装飾があります |
現在確認されている長持形石棺で、この蓋石の短辺に方形の彫込み装飾が施されているのは、玉丘古墳だけだそうです。また、今回は裏返しとなっていて確認できませんでしたが、蓋石の表面にも、方形の彫込みがあるそうです。
そして、最も特徴的なのは蓋石表面の端は入鋏状(Σ形)になっていることで、これも裏返しとなっており、確認することができませんでした。
埋葬施設は、石室をもたず、石棺直葬となっています。
玉丘古墳は4世紀末~築造された全長109mを測る前方後円墳です。
3段の段築をもち、幅20mの大きな周濠に囲まれています。
玉丘古墳後円部 |
周濠にはたくさんの蓮が!シーズンには蓮が沢山咲き、きっと一面蓮畑となるのでしょう。
この古墳周辺は公園として、整備されており、休日ということもあって親子連れでにぎわっていました。
昨日は初夏のような暖かさで、たくさん春をみつけました。
つづく。
あいぼん
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