2015年3月23日月曜日

3月22日(日)オーキャン


 こんにちは。
 今日は一気に気温が下がり、再び上着をとりだしました。
 水曜日まで冷え込みが続くみたいですね。
 気温差で体調を崩さぬよう、皆さんもお気をつけください。

 昨日はオープンキャンパスでした。
 ここ、考古学研究室にも数名来てくれました。
 
 2015年オープンキャンパスは、6月14日、7月26日、8月1・2日・22日、9月12日、10月4日、12月6日に開催されます。ぜひお越しください。


 さて、本日のブログは、先日かいた兵庫県の遺跡巡りの続きをお伝えします。

 玉丘古墳を出発したあと、加古川市の西条古墳群に向かいました。
 西条古墳群は5世紀初頭に築造された、人塚古墳、尼塚古墳、行者塚古墳の大型古墳を中心に、数十基の小型古墳から構成された古墳群です。宅地開発によりそのほとんどが消滅してしまったそうで、現在は上記の大型古墳3基を残すのみとなっています。それぞれが国史跡となっています。
 


  行者塚古墳は全長99mの前方後円墳で、播磨地方でも屈指の大きさをほこります。
造り出しという、高さ1m程度の低い台形の突出部を、4つもつ珍しい古墳です。

後円部より前方部をのぞむ


 
  
西造り出し      

墳頂部













復元されている西造り出し



 墳頂部2ヶ所からは、副葬品がまとまって出土しています。
 これら副葬品は加古川総合文化センターに展示されています。
 副葬品の他にも、囲い形埴輪や家形埴輪などといった埴輪も展示されていました。


 行者塚古墳をあとにし、次は西条廃寺へ。
 西側に塔を、東側に金堂を配置する、法隆寺式伽藍配置です。
 ゼミ旅行で訪れた山王廃寺と伽藍配置が似てるなと思いましたが、山王廃寺は塔と金堂の位置が反対の法起寺式伽藍配置なのでニアミス。
 
写真左側:金堂、右側:塔

塔の瓦積み基壇
  この瓦積み基壇は当時(7~8世紀)の瓦をそのまま使用して、再現しているそうです。

こちらでも梅が美しく咲いていました。



 最後に向かったのは、神戸市に所在する五色塚古墳。



前方部より後円部をのぞむ












後円部より明石海峡をのぞむ

 淡路島を望む台地のうえに築かれた全長194mの巨大な前方後円墳です。県下No1の大きさをほこります。墳丘は3段で、復元整備がされています。
 古墳にあがって、眼下に広がるのは明石海峡。
日も暮れはじめた頃合いだったので、その眺めは最高でした。
海に面して築かれたこの巨大な前方後円墳は、古墳時代の人々にはどううつったのでしょうか。


 長文になりましたが、みなさんも一度ぜひ訪れてみてはいかがですか?


あいぼん

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