2007年9月29日土曜日

柱穴並ぶ!!

この下の二枚の写真は、昨日ブログにのせることができなかった柱穴の遺構です。


この下の写真は、今日確認できた列状に並ぶ柱穴群のものです。色の違いを判断するのが非常に困難でした。列状に並ぶ柱穴群をみるだけではどういう構造の建物か判断ができません。これからの調査ではっきりさせていきます。
写真とは違いますが、調査区の南側で列状の柱穴を2間分発見しました。柱間隔は6尺と8尺でした。

今日は現場が始まって初めて肌寒いと感じました。暑い日と寒い日の温度差があるので、体調には気をつけてやっていきます。

2007年9月28日金曜日

今日も新たな学生が…


今日は現場の写真を撮れませんでした。すいません。
現場は昨日とだいたいおなじでした。柱穴を見つけるのに一苦労しました。
左の写真は、現場で遺構カードを描いて、作業が終わった後、研究室で遺構カードをもとに100分の1の縮図におとしたものです。これにより次の現場での予測に役立ちます。






今日出土した遺物です。軒平瓦と思われるのですが、調べてもよくわからないです。
これに似た模様の情報があれば是非教えてください。お願いします。
子分(岡島)

2007年9月27日木曜日

今日も新たな学生が…


今日も調査区西半部の遺構検出を行ない、柱穴などの遺構を検出しました。
調査が始まってもうすぐ1ヶ月になります。みんな図面を描くのにも慣れてきて、はじめのうちは遺構検出に追いつかなかった図面描きの作業が以前よりも手際よくできるようになりました。
今日も調査に新たな学生が参加してくれ、すごく助かりました。
明日も新顔が現れる予定です。甘えすぎに注意しつつ頑張りたいと思います。


2007年9月26日水曜日

新たな学生が…


今日も各自授業の合間をぬって調査に参加しました。
調査区東側からはじめた遺構の検出作業も調査区中ほどのアゼを越えました。写真手前の麦藁帽子の学生がのっているのが調査区中ほどのアゼです。
今日は、ゼミの三回生も一人参加してくれました。初めてとは思えないほどの活躍ぶりでとても助かりました。今後も、よろしくお願いします。
まだまだ暑い日が続きそうですが、頑張りたいと思います。

2007年9月25日火曜日

白い粘質土


 本日から講義の合間をぬって、入れる人ができる限り現場にいるという状態になります。
 現場にいられる時間、人数が限られてしまいますが、互いに交代の時に現場の状況を説明したり、図面の進み具合を教えたりと、今までにはない要素が出てきて新鮮でした。
 上の写真は、土曜日に検出した井戸跡と同じ色の粘質土です。井戸跡は写真の白い粘質土が斑に混じっていましたが、これは、埋土にこの白い粘質土が混じっていると思われます。 



 本日も秋とは思えない暑さではありましたが、だいぶん涼しくなってきました。
 図面が中々進まず、一日中現場に張り付いていられた夏休みが早くも懐かしく思えます。



 夏休み気分を払拭し、講義を受けながらの現場作業に慣れなければと、思った一日でした。
 予定では、後二ヶ月、調査は続きます。限られた時間でも、自分たちができる事はできる限りやっていきたいと思います。身体的にも、もちろんしんどいですが、私は後に後悔しない為に頑張りたいと思います。

2007年9月22日土曜日

夏休み最後の発掘の日


 本日も、大変な暑さの中、学生は図面を描き、作業員さんは掘り、高橋先生は全てに目を配り、とせっせと作業をすすめました。
 遺構検出が調査区の半分まで到達し、遺構面の繋がりがかなり見えてきました。
 近くで豊楽院の現地説明会があり、交代で行ったりと、作業に慣れてきて余裕もできています。
 現地説明会では山田先生が偶然いらっしゃり、ご指導いただきました。

 本日、平安時代の井戸と思われる遺構を検出しました。写真の斑に白いところがそれです。灰色っぽい土に切られていますが、今後が楽しみです。



 上の写真は、本日出土した平安時代の緑釉陶器です。状態が非常に良く、色、形がはっきりと確認できます。夏休み最後の発掘の日に、こんな物を見れて非常に満足です。
 
 夏休み最後の発掘でした。来週からは講義の合間をぬっての作業になります。
 まだまだ発掘は続きます。最後までやりぬいてやります。

2007年9月21日金曜日

礫戦の勇者


 本日も天候に恵まれ、土の渇きと、容赦なく降り注ぐ太陽光線に悩まされながらの発掘となりました。
 昨日から、休憩の回数を増やし、こまめに水分を補給し、暑さにやられないよう気をつけています。
 今日、遺構検出を行った調査区からは、礫を含む層が広い範囲で検出され、土が見にくく遺構面の線引きに非常に苦労しました。

 本日検出した遺構面でもっとも見やすい所です。写真でもはっきりわかります。
 この他の調査区は、礫を含む層ばかりです。



 高橋先生は午前中まで現場にいらっしゃり、遺構面を見るヒントや、見ながらどういった事を考えればいいか等、様々な事を指導していただきました。
 午後からは、南先生が現場にいらっしゃいました。
 
 そろそろ夏休みが終わりも近く、思うように現場に行けない日々になるかもしれません。講義の合間をぬって参加できるだけ参加しようと思いますが、一日中現場にいられるのも後一日。
 発掘調査が終わるわけではないので、更に気を引き締めて頑張りたいと思います。
 講義始まっても、土曜日やるんですけどね。
(森本)

2007年9月20日木曜日

南北溝1

本日も快晴です。午前中だというのに早くから日差しが強くなり、汗が止まりません。
今日は現代溝西から3m離れた場所で、18日の続きを行いました。遺構面を綺麗にしていきます。
いつものように図もとっていきます。上の写真は今日から掘り始めた南北溝1を手掘りしているところです。暗灰土(取り除いてもいい土)を除去しつつ、角だしを行います。

午後には作業員さんのおかげで綺麗になり、上の写真のようになりました。写真右側には黄灰土が階段状になり発見。土の境目に線を引く作業も頭を悩ませながら行いました。

南北溝1の南側の手掘りの様子です。午後は特に日差しが強かったので水を撒きながら作業を行いました。写真の場所は土の違いがはっきりわかり、写真でも違いがわかると思います。

明日も発掘を行います。気温が気になるところですが…。明日も熱中症に気をつけつつがんばっていきましょう。

子分(針山)

2007年9月19日水曜日

図面

 今日は、ひたすら図面を描き続けました。
 また、一回生が一人、候補生として午前中参加しました。午後からは学生二人で図面描きを続けました。
 午後にはアイデイエイの柳澤さんがいらっしゃいました。今回の発掘ではお世話になっていますm(_    _)m
 夕方頃には現場近くの高校の校舎から高校生が現場を覗いているのが見えました。
 図面は、中々進みません。まだまだ未熟であることを思い知らされます。
 ですが、先週よりも、昨日よりも進歩している自分が実感できます。
 間違いなく、何も知らなかった自分が、親分のご指導なしにでも、時間がかかっても一人で何かができるということに、ちょっとした感動を覚えます。
 明日は、作業員さんも来ていただいて遺構面を更に地表に出して、現在出ている遺構面を広げます。
 図面が追いつけるよう、子分はがんばります。
(森本)

2007年9月18日火曜日

遺構カード

今日も9月とは思えない暑さでした。ベルコンを土曜日よりも更に西へ動かし、手掘り作業区を広げました。
午前中は東西現代溝と南東現代溝を作業員さんに遺構面を綺麗にしてもらいました。北の遺構面の綺麗にし、土の境目に線を引いていく作業が中心です。同時進行で遺構カードへの記録も進めていきます。
北を綺麗にした後、午後から遺構カードに北の方の記録も開始しました。この地区は親分自ら記録されました。親分の記録していくスピードのあまりの速さにただただ驚くばかりです。
写真は本日綺麗にした東西現代溝です。作業員さんに土を削ってもらうと土が非常に見やすくなり、経験の積み重ねを感じます。

明日は作業員さんの作業はお休みです。親分と子分は図を描くことに徹します。
まだまだ暑さが続きますががんばっていきましょう。

2007年9月15日土曜日


今日も暑く、なおかつぽつぽつと雨が落ちたり雲の流れが速くなったりと過ごし難い気候でした。
秋が近いなと感じられるのも、毎日現場で過ごしているからでしょう。
今日の発掘は北部東側の遺構面を綺麗にする作業から始まりました。
作業員さんの力で写真でもはっきりわかる位になりました!




その後、今まで現代溝(写真右)の右側にあったベルコンを左側に動かし、手掘りを行う場所を広げ、北から南へ掘り進めていきました。
掘り進めている右側(写真では映っていませんが)では、遺構カードに記録をしている学生もいます。
手掘りと記録を同時進行で行うと大変ですが効率が良いです。私も汗を流しながら必死になりました。


今日から手掘りが行われた場所の写真です。
わかりにくいですよね?複雑なんです。
でも段々現代溝や遺構面が出てきました。
土の違いを見分けるのは掘り進めていくにつれて難しくなっていくばかりです。
土の違う所に線を引く作業もよく考えながら伸長に行いました。



次は火曜日に発掘が行われます。
記録など、覚えることはたくさんありますががんばっていきましょう。
子分(針山)

2007年9月14日金曜日

発掘


 本日の調査は、午前中に学生が実習に来た後、雨の為に一時中断となりました。

 プレハブ小屋に逃げ込み、雨が止むまで学生で会議。図面に座標を書いたり、今後の調査の進め方、地区ごとに誰が図面を書き、今日の調査が終わった後、何をするか、しなければならないか等を話し合いました。



 雨が止んだ後、たまってしまった水を掻き出したり、遺構面を綺麗に出す作業を作業員さんに行ってもらい、学生は綺麗になったところから図面を描いていきました。



 今日は、古市先生がいらっしゃり、現場を見学されました。
 また、その後、佛大の院生の久保田さんがいらっしゃいました。





 初めは南東隅に少しだけ顔を出していた遺構面ですが、現在はこれだけの広さになり、着実に進んできています。


 現在は、南東隅から、およそ、南北に18m、東西に4mほどの72㎡で遺構を検出しています。
 調査は、まだまだ続きますが、初めに比べると、ここまで来たか、と思えます。






 今日の雨で、土が湿り、遺構面がはっきりと確認することができました。
 また、柱穴をいくつか検出し、自然と熱が入ります。
 雨のせいで、中断してしまいましたが、雨によって遺構面がここまで綺麗に見えるようになったので、良かったと思います。
 まだ、始まったばかりですが、これからも、このまま進めば良いなと思います。
 図面を描くのが遅かったり、遺構をきちんと見れているかなど、不安は多々ありますが、それを乗り越えて、こんな経験を無駄にしないように、学びながら掘り続けたいと思います。


2007年9月13日木曜日

手掘り2日目で~す

今日は、調査区内にベルトコンベアーを設置し、調査区南東部の遺構検出をおこなった。溝状遺構や柱穴と思われる遺構を検出することができた。本日遺構検出をおこなった地区には、切り合った遺構もあったが、土色の違いをはっきりと見てとれるものが多く、経験の浅い私でも比較的容易に遺構の新古を判断でき、不安に感じることはあまり無かった。
一日の作業を終え、昨日よりも少しだけ姿を多く現わした遺跡に向き合うと、作業の疲れも忘れてしまうくらいに気持ちがいい。それだけで明日も頑張ろうという気持ちになれる。発掘現場とはそのような場所ではないでしょうか。
なお、本日は残念ながら、写真を載せることができませんでした。ブログをご覧のみなさんの期待に副えず申し訳ありません、明日のブログにご期待下さい。

2007年9月11日火曜日

重機掘削

 
 九月十日、大学がワックスがけをしていた為、ブログ更新できませんでした。
 十日は、引き続き遺構ぎりぎりまで削りました。プレハブ小屋もできて、発掘をする状態が整いつつありました。
 今日、九月十一日は、午前中はすきとりを続けました。プレハブには机、椅子、クーラーなどが入り、ベルトコンベアーも到着し、発掘の為の環境がほぼ整いました。
 午後、測量の為に文化財サービスの方がいらっしゃり、国土座標を落としていただき、その後学生で測量を行いました。
 今日は、山田邦和先生が現場に視察にいらっしゃいました。
 また、測量の為に院生の平井さんに来ていただき、ご指導いただきました。



 本日の、すきとりの図
 明日からは手掘りが始まります。今日やり残した事を全て片付け、調査に臨みたいと思います。
(森本)

2007年9月8日土曜日

重機掘削。




 今日は、とりあえず溜まっている土山を取り除く作業でした。
 山の中から瓦を二点発見。
 昼からは南先生が来てくださり、ご教示頂きました。





 作業終了の図。
 予定では、月曜日に遺構面ギリギリまで出して、火曜に測量、水曜から手掘りが始まります。
 しんどいことは多々ありますが、頑張っていきましょう。
  (森本)     







2007年9月7日金曜日

重機掘削

今日も重機で上土を取り去る作業と平削りをしました。遺構面を削ってしまわないよう慎重に作業を進めました。作業の進み具合は、まずまずといったところでしょうか。
日に日に遺構面を出した部分が広くなり、全体の様子を捉えやすくなりました。それによって昨日よりも遺構について考えながら作業することができました。
調査区の北西で多くの砂や小石を含む遺構がみつかりましたが、その遺構が何であるのか判然としない状況です。
調査区北西では、ほかにも遺構面に弧を描いたような形状の遺構がみつかりましたが、何であるのかまだよくわかっていません。
明日は現場の人数が少なくなりますが、いつも通り頑張っていきましょう!子分A(宮村)

2007年9月6日木曜日

重機掘削&上土の削り取り

重機を調査区にいれ上土を除去を始めてはや一週間、平削り用の重機をいれて3日目になります。今日は高橋親分と遺構面を見つけずらく、わかりにくい調査区北側を東西に平削りを終えることができました。北側では多くの湿気抜きの溝が確認することができました。(上の写真は一部)
一人の時はほんと不安でしたがすべてを親分に頼るわけにもいかなく、なんとかギリギリラインで平削りを行いました。
調査区西端から灰色の砂礫層が南北に確認することができました。もしかしたら、馬代小路の東側溝かもという期待を膨らませています。手掘りの調査が始まったら予想が当たっているか慎重に調べていきたいです。
北側での平削りを行っていくなかで、僕にとって一番難しく思えたのは自然的にできた遺構面(地球)と溝などの肩で見える遺構面との違いを見抜くことでした。何度も親分から説明を受けたのですが・・・同じに見えてしまい混乱中です。(汗)反省しつつ明日現場でわかるように挑戦してみます。 ちなみに上の写真は地球だそうです。
今日は太陽の日差しが強くなく、弱雨で地面が見やすくなり順調に作業をすすめることができました。また、後藤先生からの差し入れもあり皆の士気が上がりました。本当にありがとうございました。
                                             子分 古谷

2007年9月5日水曜日

今日の出来事




今日は重機で埋土を取り除き、確認できる遺構を検出しました。
調査区の東側で南北方向にのびる現代用水路を検出しました。
本日、私は遺構の切り合いを見誤り、遺構の新古を正しく理解できなかった。
高橋親分の指導によりそれに気がつけた、指導がなければ、どうなっていたことか…反省また反省
「過ちて改めざるこれを過ちという」
次からはこのようなことがないよう細心の注意を払って作業に臨みたいと思う。
なお、本日庶務管理課の林さんが携帯式保冷容器を提供して下さった。
林さん、ありがとうございました。林さんに感謝また感謝。

2007年9月4日火曜日

整地作業開始

今日の作業の始まりです。いつもの様に重機で土を掘り、調査区の東の壁際、約5mを整地していきました。


上の写真は親分が子分(古谷)に指示しながら角出しをさせているところです。結構、力と神経を使う作業です。 ガラがたくさん出てくる所は作業しにくくて大変です。
角出しして黄色い土の部分を見つけることができました。 田んぼの黒い土との違いがはっきりわかります。ガリで遺構面を傷つけない様に気をつけながら堀っていきます。


今日の作業の終わりの写真です。だいたい半分くらいまで掘ることができました。黒い土を取り除いて下にある赤や黄色の土を見分けるのはかなり難しい作業です。土を掘っていく重機を止めながら土の色を確認していきます。遺構面ギリギリで止めるので遺構を傷つけてしまわないか怖かったです。明日は整地の作業を西の方へと進めていきます。皆、がんばろう!

   子分(河野)