こんばんは
今日の考古学実習は、大学を飛び出して、京都国立博物館敷地内で行われた発掘調査の現地説明会へ行きました!
この発掘調査では、安土桃山時代に豊臣秀吉が建設を始め、子の秀頼が復興した方広寺大仏殿の回廊と、明治時代の恭明宮が確認されていました。
方広寺の遺構で、排水のためにつくられていた溝の中に、大仏殿が落雷で焼亡したのちの瓦礫を意図的に埋めて整地していた跡があり、とても興味深く思いました。
また、回廊のものである柱列がきれいに出ていました。その外側に、回廊の屋根から落ちる雨水を流す雨落溝が見られ、回廊の姿を感じることができました。
現地説明会の後、豊臣秀吉に縁のある地を巡りました。
文禄・慶長の役での朝鮮や明の戦死者を弔った耳塚、豊国神社、方広寺、そして秀吉の墓である豊国廟を歩いてまわりました。
方広寺では、方広寺鐘銘事件で有名な梵鐘を見ることができました。
「国家安康」「君臣豊楽」 の銘文から、大阪の陣を引き起こすきっかけとなったこの鐘は、いまも現存しており、重要文化財となっています。
近くで見るととても大きく、その厚さにも驚きました。
方広寺の梵鐘 |
最後に向かった豊国廟は阿弥陀ヶ峰の山頂にあり、頂上に行くには500段を超える長い階段を上らなければなりません。上りきる頃にはみんな息があがっていました。
頂上からの眺望は木々が茂っているためあまり良くはありませんが、階段の途中では北側に清水寺を垣間見ることができました。
階段の途中から |
頂上の五輪塔 |
発掘調査の現地説明会を聞き、秀吉に縁のある地をめぐって、在りし日の秀吉や秀頼の権力と財力の大きさを感じることができました。
今回で今年度の考古学実習の講義はおしまいです。
一年間の実習を通して、たくさんの学びがありました。
この講義で学んだ技術や知識を、今後もしっかり生かしていこうと思います。
ふじなみ
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