2014年3月13日木曜日

熊本ゼミ旅行【1日目】

 こんばんは!
 久しぶりの投稿になってしまいすみませんでした。だいぶ期間が空いてしまいましたが、これからゼミ旅行の様子を報告したいと思います。



古墳群風景...一帯がこのような感じです。
1日目 3月5日(水)

 今回も現地集合で、様々な交通手段で宿泊するホテルに全員集合しました。タクシーで最初の訪問先である塚原古墳群へ向かいました。

 塚原古墳群は4~6世紀の方形周溝墓や方墳、円墳、前方後円墳などで構成される古墳群で国の史跡に指定されています。
 高速道路建設に伴って発掘され、保存運動が起き、現在の風景になっています。古墳群の地下はトンネルになっており高速道路が通っています。



いつもの風景ですね...笑




 古墳が密集していたとはいえ、芝生が広がっていると…恒例行事の競争が始まります(笑)
今回は女性も参加しています。





 



 次に御領貝塚へ移動しました。貝塚の上には神社が建てられていますが、大量の貝殻が確認できます。ここで出土した土器は御領式土器と呼ばれ、九州の縄文後期を代表する土器として有名です。全面貝殻の光景は衝撃的でした。

御領貝塚!一面貝だらけです!


 その後、阿高・黒橋貝塚に移動します。この貝塚は、同一であれば巨大な貝塚ですが、阿高・黒橋はそれぞれ川を挟んで存在するため、現在では別々の貝塚としての見方が一般的だそうです。阿高式土器の標式遺跡とされています。
 水害被害を受け、その復興の際掘削されてしまったそうで、貝殻を確認できる場所が少なく、御領貝塚を見た後だったため、余計に寂しさを感じてしまいました。




甕棺の説明を熱心に聞いています。
そして、熊本大学へ向かいます。

 埋蔵文化財調査センターでは、大学構内で
出土した墨書土器や甕棺、土製の印などを見
せていただき、またそれらの解説をしていただ
きました。

 最後は熊本大学考古学研究室にお邪魔さ
せていただきました。昨年度の調査内容や
今までに熊大研究室で調査してきた、遺跡
や古墳で出土した遺物の説明をしていただ
きました。

 

轟貝塚についての説明を受けています。
ナガラ原東貝塚の遺物は、沖縄という地理的状況から貝釧や貝符といった貝製品が多く出土しており、当時の本土との貿易は貝製品が多く取引きされていたそうです。
 
 見せていただいた中でも夜光貝を使用した貝匙は、表面が艶やかで虹色に輝いていました。(夜光貝=内側の虹色に輝く部分が螺鈿細工などの装飾品に使用される貝)。夜光貝の貝匙は珍しいそうで、貴重なものを見せていただきました。



 他にも、カミノハナ古墳群で出土した鉄鏃や轟貝塚で出土した轟式土器の説明などをしていただきました。

 

様々な資料を出していただきました!



 遠く離れた他大学の学生との交流はなかなかない機会だったので、緊張しましたが、説明してもらった遺物について熊大生に質問して意見交換したり、興味のある分野等について意見交換ができる貴重な体験ができました!!

 夜は熊本大学の方々が懇親会を開いてくださり、さらに親睦を深めることができました!!

このような感じで、1日目が終了しました。2日目に続きます!


うら


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