こんばんは。
今日から12月に入り、今年も残りわずかとなりました。
研究室では埴輪実測を急ピッチで進めています。なんとか年内には終わらせようと頑張っております。
さて、先日の日曜日に秋季見学会ということで、田原本・桜井へ行ってきました。
真冬並みの寒さでしたが、研究室員だけでなく外部の方の参加もあり、賑やかな見学会となりました。
午前中は、田原本を中心に唐古・鍵遺跡から鏡作神社、その後唐古・鍵ミュージアムを巡りました。
唐古・鍵遺跡は、弥生時代を代表する巨大環濠集落です。
ここで出土したものとして有名なものは、楼閣が描かれた絵画土器があげられます。
実際に遺跡を訪れると、土器に描かれている特徴的な渦巻き状の屋根飾りや、屋根の上の鳥も細部まで復元されていました。
そしてもっと詳しく知るために唐古・鍵ミュージアムを訪れ、施設の方に解説していただきました。 唐古・鍵遺跡から出土した遺物の数々に、皆見入っていました。
楼閣 |
唐古・鍵ミュージアム内 |
そして鏡作神社、正式名称は鏡作坐天照御魂神社(ががみつくりにいますまてらすみたまじんじゃ)を訪れました。
田原本には鏡作と名の付く神社が3社もあり、古代鏡の製作と深く関わったとされています。朱色の大きな鳥居に出迎えられ、身が引き締まる思いになりました。
鏡作神社 |
午後からは、桜井方面へ移動し三輪・巻向周辺を巡りました。
三輪駅から見える三輪山は、古来から大物主大神が鎮まる山として信仰されており、周辺には多数の祭祀遺跡が存在しています。
そのなかの大神神社は、拝殿の奥にある三ツ鳥居を通じて三輪山を拝む、原初の神祀りの形態を現在まで保ち続けいている神社です。
日曜日ということで、宝物収蔵庫に入ることができ、子持勾玉や鏡といった周辺遺跡の出土物を拝見することができました。
大神神社 本殿 |
説明中 |
そして、桜井市埋蔵文化センターで後に行く古墳について理解を深めたうえで、茅原大墓古墳からホケノ山古墳、箸墓古墳、纒向石塚古墳、纒向遺跡と古墳時代を代表する遺跡を巡りました。
三輪山をバックに、茅原大墓古墳、ホケノ山古墳それぞれの墳頂から眺める景色は、大和盆地の古墳を一望でき最高でした。
なにより、全長約280mの巨大な箸墓古墳の大きさには驚く以外ありませんでした。また、私がレジュメを担当した纒向石塚古墳は高橋先生の思い出の古墳ということで、緊張しながらの発表でした。戦時中に墳丘が削平をうけていますが、弧文円板や鶏形木製品といった特殊な遺物が出土しています。
装飾古墳に興味がある者としては、弧文円板の文様を詳しく調べたいと思いました。
茅原大墓古墳にて記念撮影 |
ホケノ山古墳の説明中 |
箸墓古墳 |
纒向石塚古墳 |
私は、これから定例研の発表が待っている為、埴輪実測ともに頑張っていきます。
さかもと
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