2012年8月31日金曜日

若狭の発掘調査現場から

 みなさま、ごぶさたいたしております。
 私たちは8月27日月曜日から予定通り、福井県若狭地方において古墳の発掘調査を開始いたしました。目的は、若狭地方ではめずらしい帆立貝式の前方後円墳(前方部が短くて低いタイプ)の様相を明らかにすることです。これにより、親分たちが25年も前に掘って、いま考古学研究室で整理をつづている向山1号墳の特質を対比的に浮かび上がらせることができると考えています。二つの古墳は規模、築造時期がよく似ています。
 昨日までに、測量図でその存在が推定できていた前方部が、発掘調査によって葺石をもつ立派なものであることが確かめられました。また、前方部でも新たな発見が期待できそうです。
 泊まりこんでの調査ということもあって、画像を添付できず申し訳ありませんが、なるだけ改善をはかりつつ、みなさまに情報を提供していきたいと考えています。花園大学考古学研究室の暑い夏がつづきます。成果にご期待ください。

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